今回は、韓国語検定(TOPIK)1級の難易度や必要な勉強時間を徹底解説していきます。
韓国語検定は「TOPIK(韓国語能力試験)」と呼ばれ、韓国の教育部と国立国際教育院が主催している韓国語を母国語としない外国人や在外韓国人を対象にした世界70ヶ国以上で実施される韓国語の試験です。TOPIKを取得することで韓国語に関するスキルや知識を証明することができます。
TOPIKは「TOPIKⅠ」と「TOPIKⅡ」に分けられ、初級者向けの「TOPIKⅠ(1級・2級)」か、中・上級者向けの「TOPIKⅡ(3級・4級・5級・6級)」のどちらかを選択して受験し、取った点数によって等級が決まるのが特徴です。
韓国語検定の1級というと一番易しいレベルということになり、合格率も高いので韓国語を習い始めたばかりの初級の方も挑戦しやすい傾向ですが、TOPIKを初めて受験したい方は「どんな問題がでるのか?」「難しいのではないか」「どのくらい勉強する必要があるのか」など気になる点も多いでしょう。
そこでこの記事では、韓国語検定(TOPIK)1級にフォーカスして難易度・レベル、必要な勉強時間を詳しく解説していきます。
また、合格するための勉強法やおすすめのテキストも紹介していきますので、ぜひ最後まで読んでみてくださいね!
目次
韓国語検定(TOPIK)1級の難易度・レベルはどのくらい?
ここでは、TOPIK1級の難易度とレベルについて詳しく解説していきます。
TOPIK1級は、冒頭でもお伝えしたように韓国語を習い始めて間もない初級の方でも、合格することは十分可能です。
とはいっても「初級」とは、どの程度のレベルでどんな評価基準なのかを以下でまとめてみました。
- 自己紹介、買い物、飲食店での注文など生活に必要な基礎的な言語(ハングル)を駆使でき、身近な話題の内容を理解、表現できる。
- 約800語程度の基礎的な語彙と基本文法を理解でき、簡単な文章を作れる。
- 簡単な生活文や実用文を理解し、構成できる。
続いて、聞き取りと読解のスキルについても見ておきましょう。
<聞き取り>
- 日常生活と関連する個人的な対話や談話を聞き、内容を把握し、推論できるかを評価する。
<読解>
- 日常生活や日常的な公共の場で普段使用する語句、文章、短い文などを読み情報を把握し、意味を理解できるか評価する。
参照:韓国教育財団
TOPIKの公式サイトに載っていますが、この評価基準を見ると一見「なんか難しそう…」「ここまでのレベルではないかも…」と思ってしまう方も多いのではないでしょうか?
私の見解から申し上げるとハングルが問題なく読めて単語と文法が初級のテキスト1〜2冊分程度を網羅できるようになれば合格は可能といえるでしょう。
問題の傾向が気になる方は、過去問を参考にするのがおすすめです。実際に問題を解いてみると、韓国語の基礎が出来ている方なら意外に簡単にできてしまうかもしれませんよ。
韓国語検定(TOPIK)1級に必要な勉強時間
上記で、1級の難易度はそこまで高くないとお伝えしましたが、実際どのくらい勉強すれば1級に合格できるかを「聞き取り問題」と「読解問題」に分けてそれぞれ必要な勉強時間を解説していきます。
勉強に費やす時間の目安として、ぜひ参考にしてみてくださいね。
聞き取り問題
一つ目は、聞き取り問題の必要な勉強時間についてです。
TOPIKⅠの聞き取りは、非常にゆっくりなスピードなのでしっかり対策すれば高得点を狙っていける科目です。しかし、聞き取り問題はただ音声の意味が分かるだけでは、合格できるというものでもありません。
TOPIKの聞き取りは問題文と選択肢の「先読みの力」が合格の鍵になります。したがって、聞き取り練習だけでなく、単語の暗記と読む練習も併せてすることが重要です。
必簡単に言うと「初級のテキスト一冊分の単語と会話文をマスター」できればTOPIKⅠの聞き取りは合格ラインに到達できるでしょう。もちろん、個々のスキルや能力にのよって大きく変わりますが、時間数で言うと平均して100時間ほどになるかと思います。
一般的な初級のテキストは約200ページほどなので、音声付きのテキストで順番ずつこなしていけば、半年程度でTOPIKⅠ聞き取り問題は制覇可能です。
読解問題
二つ目は、読解問題に必要な勉強時間についてです。
TOPIKⅠの評価基準は約800語程度の基礎的な語彙と基本文法を理解でき、簡単な文章を作れることなので、800語以上の単語を覚える必要があります。
800語というと多いように感じてしまいますが、初級のテキストに載っている単語の数は約4,000語です。したがって初級単語をマスターしてしまえば単語に関しては心配ないといえます。文法に関しても初級文法ならせいぜい20〜30個なので、文法と単語を毎日コツコツ続ければ、半年くらいで合格ラインに到達できるでしょう。
やる気と個人差にもよりますが、韓国語の初級単語・文法を身に付けるには平均で200〜300時間が必要と言われています。
1日1時間でも1年弱の勉強で十分にTOPIKⅠの合格は可能でしょう。
ただ、TOPIKⅠは基礎が中心で最も大切なので、時間をかけてしっかり理解できるようになってから試験に臨むのも良いです。そうすれば結果的に早いペースで高いレベルにも合格できるはずですよ。
韓国語検定(TOPIK)1級に合格するための勉強法
ここからは、TOPIK1級に合格するための勉強法を紹介していきます。
TOPIK1級だけでなく、TOPIKのどんなレベルにも対応できますので、ぜひ参考にして効果的に試験対策を
してみてくださいね。
- 単語の暗記
- フレーズや例文にたくさん触れる
- 過去問を解く
1.単語の暗記
まず、「単語の暗記」です。
TOPIK合格の秘訣は何と言っても「単語力」です。レベルを問わず、どれだけ単語を知ってるかが非常に重要になってきます。
特に1級合格を目指す方は単語の意味さえ分かっていれば解ける問題も多いので、まずは知ってる単語の数を増やすことを意識しましょう。TOPIKⅠ(1級・2級)の頻出単語は、テキストやTOPIKの単語帳を活用して丸暗記がおすすめです。
また、聞き流しできる音声付きの本や、スキマ時間にゲーム感覚で単語を覚えられるアプリなどのツールを活用してみるのも良いです。
単語を覚えるだけでも聞き取り、読解の対策が両方ができるので、何を勉強しようか悩んだ時は単語を重点的に覚えることが合格への近道になります。
また、単語を使った例文やフレーズも一緒に覚えておくとさらに効果的。必ず試験に役立ちますよ。
以下の記事では、韓国語初級の方におすすめの単語の覚え方のコツとアプリを紹介しています。ぜひ参考にしてみてください。
2.フレーズや例文にたくさん触れる
次は、「フレーズや例文にたくさん触れる」です。
1級の合格ラインは、自己紹介、買い物、飲食店での注文など日常生活で身近な話題を理解、表現できること。難しい文法やなかなか日常では出てこない単語は覚える必要はありません。
おすすめの勉強法は、初級のテキストで覚える文法の例文を丸ごと「書く・聞く・読む」を繰り返し行うことです。
そうすることで聞き取り、読解どちらの対策もでき、効率よく試験対策することが可能になります。フレーズや例文にたくさん触れると、瞬時に韓国語を理解する力が自然に身に付いていくはずです。
以下では、韓国語の基本フレーズがチェックできるので試験対策に役立ててみてくださいね。
3.過去問を解く
最後は、「過去問を解く」です。
TOPIKの過去問をいくつか解くと「どんな順番でどんな問題が出てくるのか」の出題傾向が分かってきます。
試験にも慣れることができ、自分の苦手なポイントが見えてくるので、過去問を解くことは試験対策にとても効果的です。
過去問や模擬試験は書店でも購入できますが、インターネットでも無料でダウンロードできます。また、YouTubeやアプリなどでもTOPIKの聞き取り問題は聞けるので、ぜひ検索してみましょう。
実際にどんな問題が過去に出題されたか把握し、できるだけたくさん解いてみるのがおすすめ。傾向を知っておくと本番は緊張せずに落ち着いて受験することができますよ。
以下の記事では、TOPIKの過去問対策ができるおすすめアプリを紹介しています。こちらも併せてチェックしてみてくださいね。
韓国語検定(TOPIK)1級対策でおすすめのテキスト【4選】
ここからは、TOPIK1級対策におすすめのテキストを4つ紹介していきます。
内容や特徴をそれぞれ詳しく紹介していきますので、順番にチェックしていきましょう!
韓国語能力試験 TOPIK I 初級完全対策 |
韓国語能力試験 TOPIKI 総合対策 |
TOPIK I 徹底攻略 出題パターン別 対策と模擬テスト3回 |
1時間でハングルが 読めるようになる本 |
|
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人気度 | ||||
料金 | 2,500円ほど | 3,000円ほど | 2,600円ほど | 1,100円ほど |
特徴 | ・TOPIK Iに対応した問題形式と出題傾向を解説 ・聞き取り・読解とバランスの取れた対策ができる |
・最新の出題傾向を徹底分析して作られている ・試験概要から問題傾向などをパターン別に解説 |
・豊富な練習問題と3回の模擬テストを収録 ・試験日から逆算した学習計画を立てられる |
・似た形のモノを連想することで効率よくハングルを覚えられる ・ページ数も多くなく、オールカラーで読みやすい |
商品サイト |
1.韓国語能力試験TOPIK I 初級完全対策
「韓国語能力試験TOPIK I 初級完全対策」は、初級向けのTOPIK I(1級・2級)に対応した問題形式と出題傾向を解説し、それに合わせた練習問題を解くことができるTOPIK対策として定番であり、王道のテキスト。
実際の試験の流れと問題パターンがつかめるよう、模擬試験を3回分収録しており、本番の試験に慣れることができます。模擬試験では解答だけでなく、全ての問題に詳細な解説を加えているため、分からなかったポイントを一つずつ解消しながら試験対策を行うことが可能です。
また、音声もダウンロードでき、スマホに取り込むことができるので、移動時間やスキマ時間にもTOPIK対策ができるのも良い点。
この一冊あれば、聞き取り・読解とバランスの取れた対策ができるでしょう。理解できるようになるまで、反復して解くのもおすすめですが、試験直前の対策にもバッチリですよ。
2.韓国語能力試験TOPIKI 総合対策
「韓国語能力試験TOPIKI 総合対策」は、TOPIK Iの聞き取り、読解問題を解くためのポイントや文法の解説、最新の出題傾向を徹底分析して作られた試験対策に特化したテキスト。
本番の試験に近い模擬試験4回分を収録した「聞き取り・読解」の総合対策本で、さらに、TOPIK Iの過去問を参考にした練習問題も解くことができます。
試験概要から問題傾向などをパターン別に解説してくれるので、TOPIKを初めて受ける方でもしっかり対策することが可能。TOPIKに関しての全てがつまった一冊といえます。
また、最新の出題傾向の特徴も掲載されていて、詳しい解説の上に想定された問題も解くことができるのも良い点。
試験当日までのさまざまな不安要素がこの一冊で解決できます。2級や高得点を目指したい方にもおすすめですよ。
3.TOPIK I 徹底攻略 出題パターン別対策と模擬テスト3回
「TOPIK I 徹底攻略 出題パターン別対策と模擬テスト3回」は、初級および初中級の対象者向けのTOPIK Iを攻略するための対策テキスト。TOPIK Iの出題パターンの分析や過去の問題を解説し、豊富な練習問題と3回の模擬テストを収録しています。
練習問題に慣れた後、実践に近い模擬試験を通じて力をつけることができるので無駄なく効率的に学習することが可能。また、自分の学習ペースで進められるよう、3週間で完成させる進度の目安を表示しており、試験日から逆算した学習計画を立てて無理なく準備ができます。
この一冊で、試験の流れに十分慣れることができる上、すべての対策を完璧に行うことができるように構成されているので、まさに「徹底対策」の名にふさわしいテキストといえるでしょう。試験前になるべく多くの問題を解いておきたい方におすすめです。
4.1時間でハングルが読めるようになる本
「1時間でハングルが読めるようになる本」は韓国語学習の最初の一歩として最適なテキスト。わずか1時間読むだけで、ハングルがスラスラ頭に入ってきて読めるようになってしまう韓国語の初心者でも理解できるようにまとめた一冊です。
似た形のモノを連想することで一気に覚えられる、独自の「ヒチョル式」という方式を使っており、読み進めていくだけでハングルが、頭に残るような構成になっています。
また、オールカラーでイラスト、写真、実際の韓国で使われている看板や標識も数多く掲載しているので、勉強が苦手な方も楽しみながら学ぶことができるでしょう。ページ数も多くなく、短時間で読みやすいのも魅力です。
TOPIKの試験直前対策には向きませんが、しっかり基礎を固めてTOPIK1級にいつか挑戦してみたい方やもう一度基礎に戻って勉強をやり直したい方におすすめ。
入門から初級の方は、持っておいて損はない一冊です。
【おすすめ】韓国語を学ぶならオンライン受講もできるK Village
「韓国語を理解できるようになりたい」「韓国語を話せるようになりたい!」と考えている方が効率よく、挫折せずに学習を続けられる方法は韓国語教室に通うことです。
- 韓国語初心者でも基礎から学べるカリキュラムがある
- 韓国人講師から本場の韓国語を学べる
- 会話形式で学んでいくので楽しみながら学べる
- 韓流ドラマや韓国語文化も触れながら学べる
- オンライン・通学とニーズに応じて選べる
韓国語学習を始める上で大事なのは「基礎をまずは身につけること」です。多くの人はこの基礎学習で挫折をしてしまったり、時間を掛けすぎて思うように習得できなかったりします。
多くの韓国語教室がありますが、Korean Withがおすすめするのは日本最大級の16校舎展開・オンラインでも学べるK Villageです。
- 全国16校舎展開の日本最大級の韓国語教室で実績がある
- 1回550円〜とレッスン価格がリーズナブル
- 教室受講以外にもオンラインでのレッスン受講もできる
- アットホームな雰囲気で楽しみながら韓国語上達ができる
- マンツーマン・グループと受講スタイルを選べる
様々な韓国語教室がありますが、生徒満足度が95%と非常に高く、在籍生徒数もNo.1。優秀な講師から楽しく韓国語を学ぶことができます。
独学での学習やアプリ、教材、書籍での学習で韓国語を習得することは出来ますが、「効率よく韓国語を学びたい」「楽しみながら韓国語を学びたい」と考えている方は、1回550円〜レッスン受講できるK Villageをチェックしてみて下さい!
無料体験レッスンを実施しているので、オンライン・校舎で気軽に体験を受けて話を聞いてみるのがおすすめです。
※以下の公式サイトより無料体験の申込みができます。
まとめ:韓国語検定(TOPIK)1級レベルの難易度は高くない!しっかり対策をして受験に臨もう
今回は、韓国語検定(TOPIK)1級にフォーカスして難易度・レベル、必要な勉強時間を詳しく解説し、合格するための勉強法やおすすめのテキストを紹介しました。
韓国語の検定1級というと難易度が高そうで、受ける前に諦めてしまう方も少なくないのですが、この記事で解説したように韓国語の基礎ができていれば合格することは可能です。実際に合格率も高く、ハードルも低いので自分の実力を試すためにも、ぜひTOPIK1級にチャレンジしてみてくださいね!
また、試験対策は独学でも可能ですが、私の経験上「プロの講師」から直接学ぶのがおすすめ。
最近は、移動の手間や、場所を選ばずに受講ができるオンラインレッスンが人気を集めています。「自宅で手軽に韓国語を学びたい」、「韓国語教室に通いたいけど時間がなかなか取れない」という方にはオンラインでの受講も検討しましょう。
オンラインレッスンは自分でレッスン内容を決められるケースがほとんどなので、試験対策にも効果的。自分の目的に合わせてレッスンが受けられるのは魅力ですよね。
Korean Withではおすすめのオンライン韓国語スクールを紹介している記事を多数ご用意しています。オンライン教室を検討している方や教室選びに迷っている方はぜひ参考にしてみてくださいね。
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