今回は、韓国語学習の初心者に向けて、文章を書く際の勉強方法を紹介していきます。
ハングルを理解できたり、単語やフレーズをいくつか覚えたりすると、自分でも文章を作ってみたくなりますよね!自分で文章が書けるようになると韓国語の勉強も楽しくなるので、モチベーションアップにもつながります。
また、自分の言いたい事や、伝えたい事を文章で書けるようになると、会話力やリスニング力の向上にも繋がりやすいです。
しかし、韓国語をまだ勉強し始めたばかりの方は「文章を書きたいけど、何から勉強して良いか分からない」とお悩みの方も多いはず。
そこでこの記事では、韓国語初心者に向けて文章を書く際のおすすめの勉強方法を紹介していきます。記事後半では、例文やフレーズも載せているので、ぜひ最後まで読んで学習の際に活用してくださいね。
目次
初心者向け!韓国語で文章を書く際の勉強方法
ここからは、韓国語で文章を書く際の勉強方法を詳しく解説していきます。
韓国語で文章を作ることは、文字だけ見ると少し難しいイメージがありますが、実は日本語と基本的な語順が一緒です。
「主語(S)+ 目的語(O)+ 述語(V)(英語はSVO型)」となり、文章の組み立て方もほとんど同じなので、基本的な単語と文法を覚えたら、簡単に文章を組み立てることができます。
しかし、いきなり難しい文法から覚えてしまったり、間違った方法で勉強したりすると、複雑な活用の変化や不規則の変化などでつまづいてしまうでしょう。
必ず基本をしっかり身に付けてから難しい文章に挑戦することが大切です。以下でおすすめの勉強の方法を順番に解説していきますね。
- ハングルをマスターする
- 単語を覚える
- 助詞を覚える
- 「~です・ます」の現在形を覚える
- 「~でした・ました」の過去形を覚える
1.ハングルをマスターする
一つ目は、ハングルをマスターすることです。
まず、韓国語学習者が勉強を始めるにあたって一番肝心なことはハングルを覚えることです。
ハングルの「母音」と「子音」を覚えずに、文章を書くことは不可能です。
文章だけでなく、韓国語を理解するための基本的な知識となるので、ハングルは繰り返し丁寧に覚えましょう。
何事もそうですが、基礎ができていなければその後の応用や、よりレベルの高い内容を理解することはできません。
必ず、ハングルを「書ける」「読める」ようになってから韓国語の勉強を進めて下さいね。
2.単語を覚える
二つ目は、単語を覚えることです。
日常生活で使用頻度の高い名詞、動詞、形容詞の単語をたくさん出して書いてみて下さい。
- 저(私)
- 친구(友達)
- 가족(家族)
- 회사(会社)
- 학교(学校)
- 영화(映画)
- 밥(ご飯)
- 한국어(韓国語)
- 가다(行く)
- 보다(見る)
- 먹다(食べる)
- 자다(寝る)
- 놀다(遊ぶ)
- 읽다(読む)
- 공부하다(勉強する)
- 재미있다(面白い)
- 예쁘다(きれい)
- 덥다(暑い)
- 춥다(寒い)
- 어렵다(難しい)
- 크다(大きい)
- 작다(小さい)
自分にまつわることや関心があることは記憶に定着しやすいので、できるだけ多くの単語を覚えましょう。
上記のように、「名詞」「動詞」「形容詞」でカテゴリー分けしてノートに書いておくと、今後活用の勉強のときに分かりやすいです。
3.助詞を覚える
三つ目は助詞を覚えることです。
助詞とは、日本語でいうと「が」「を」「に」「の」「と」など、名詞に付いて形容詞や動詞と関連性を示す品詞のこと。
韓国語でも助詞を覚えると、単語と単語をつなげられるため、様々な文章を作れるようになります。
助詞に関しても意味や使い方が日本語ととても似ていますが、パッチムの有無によって変わるものもありますので、しっかり抑えておきましょう。
4.「~です・ます」の現在形を覚える
四つ目は、「〜です・ます」の現在形を覚えることです。
韓国語の文型で最初に勉強するのは、敬語・丁寧語の「〜です・ます」表現です。この文型を覚えておけば、初対面の人にも失礼に当たることなく一番使うことができます。
ちなみに、韓国語の「~です・ます」表現には2つあります。(※ㅂ니다形はより丁寧な表現)
- -입니다 :イㇺニダ
- -예요/이에요:エヨ/イエヨ
- -ㅂ니다/습니다:ㇺニダ/スㇺニダ
- -아요/어요:アヨ/オヨ
この文型はほとんどの韓国語の教科書で一番最初に勉強する内容です。まずは、敬語表現から勉強を始めることが良いでしょう。
5.「~でした・ました」の過去形を覚える
五つ目は、「〜でした・ました」の過去形を覚えることです。
上記を過去形にしたもので、過去形の敬語表現も現在形と同様に2つあります。
- -였습니다/이었습니다 :ヨッスㇺニダ/イオッスㇺニダ
- -였어요/이었어요:ヨッソヨ/イオッソヨ
- -았습니다/었습니다:アッスㇺニダ/オッスㇺニダ
- -았어요/었어요:アオッソヨ/オッソヨ
このような形になります。
以下で例文を具体的に解説していきますので、ここでは形だけ覚えてくださいね。
初心者でも書ける!韓国語の文章【例文やフレーズ紹介】
ここからは、よく使う例文やフレーズを紹介していきます。丸ごと覚えて単語を置き換えて文章を作ってみてくださいね。
- 名詞
- 動詞・形容詞
- 否定文
- 疑問文
- 並列
- 現在進行形
1.名詞
一つ目は、名詞を使う際のフレーズです。現在形は「-입니다」形と「-예요/이에요」形の順に紹介しますね。
- 여기는 도쿄입니다/도쿄예요: ヨギヌン トキョイㇺニダ/トキョエヨ(ここは東京です。)
- 저는 한국사람입니다/한국사람이에요:チョヌン ハングㇰサラミㇺニダ/ハングㇰサラミエヨ(私は韓国人です。)
- 옛날에는 학교였습니다/학교였어요:イェンナレヌン ハッキョヨッスㇺニダ/ハッキョヨッソヨ(昔は学校でした。)
- 예전에는 회사원이었습니다/회사원이었어요:イェジョネヌン フェサウォニオッスㇺニダ/フェサオ二オッソヨ(以前は会社員でした。)
上記のフレーズの名詞の部分に色々な単語を当てはめてみて練習してみてくださいね。
2.動詞・形容詞
二つ目は、動詞・形容詞を使う際のフレーズです。「-았습니다/었습니다」形と「-았어요/었어요」形と順番に紹介しますね。
- 오늘은 병원에 갑니다/가요:オヌルン ピョンウォネ カㇺニダ/カヨ:(今日は病院に行きます。)
- 한국 드라마는 재미있습니다/재미있어요:ハングㇰ ドゥラマヌン チェミイッスㇺニダ/チェミイッソヨ(韓国ドラマは面白いです。)
- 선물을 샀습니다/샀어요:ソンムルㇽ サッスㇺニダ/サッソヨ(プレゼントを買いました)
- 어제는 술을 마셨습니다/마셨어요:オジェヌン スㇽ マショッスㇺニダ/マショッソヨ(昨日はお酒を飲みました)
動詞や形容詞は文型によって形が変わるものもあるので注意してください。まずは、上記の簡単なフレーズに慣れたら不規則活用も勉強してみてくださいね。
3.疑問文
三つ目は、疑問文です。分かりやすいように上記の例文を使って疑問文にしてみますね。
まずは、名詞の場合です。名詞は現在形も過去形も「-입니다」形は「다」を「까?」(ッカ)にし、「-예요/이에요」形は語尾に「?」を付ければよいだけです。
- 여기는 도쿄입니까?/도쿄예요?: ヨギヌン トキョイㇺニッカ?/トキョエヨ?(ここは東京ですか?)
- 예전에는 회사원이었습니까?/회사원이었어요?:イェジョネヌン フェサウォニオッスㇺニッカ?/フェサオ二オッソヨ?(以前は会社員でしたか?)
次は、動詞・形容詞の場合です。動詞・形容詞は現在形も過去形も「-았습니다/었습니다」形は「다」を「까?」にし、「-았어요/었어요」形は語尾に「?」を付ければよいだけです。
- 오늘은 병원에 갑니까?/가요?:オヌルン ピョンウォネ カㇺニッカ?/カヨ?:(今日は病院に行きますか?)
- 어제는 술을 마셨습니까?/마셨어요?:オジェヌン スㇽ マショッスㇺニッカ?/マショッソヨ?(昨日はお酒を飲みましたか?)
疑問文は比較的覚えやすいですよね!疑問文にする場合は日本語と同様に必ず語尾のイントネーションを上げましょう。
4.否定文
四つ目は、否定文です。
名詞の否定表現は「이・가 아닙니다/아니예요 」です。助詞は「이」がパッチム有り「가」がパッチム無しになります。
- 저는 학생이 아닙니다/아니예요:チョヌン ハクセンイ アニㇺニダ/アニエヨ(私は学生ではありません。)
- 아버지는 의사가 아닙니다/아니예요:アボジヌン ウィサガ アニㇺニダ/アニエヨ(父は医者ではないです。)
動詞・形容詞の否定形は「안-」「-지 않다」の2つのパターンがあります。
例えば「먹다」の否定形は안 먹어요/먹지 않아요の2パターンで作ることができます。
- 아침은 안 먹어요/먹지 않아요:アッチムン アン モゴヨ/モㇰチアナヨ(朝は食べません。)
- 요리는 안 만들어요/만들지 않아요:ヨリヌン アン マンドゥロヨ/マンドゥㇽジ アナヨ(料理は作りません。)
- 내일은 안 바빠요/바쁘지 않아요:ネイルン アン パッパヨ/パップジ アン スㇺニダ(明日は忙しくないです。)
このように2パターンで否定形は作れます。もちろん「안+-았습니다/었습니다」「-지 않습니다」の形もできますので、色んなパターンで練習してみてくださいね。
5.並列
五つ目は、並列です。並列とは「〜て、〜くて、〜で」のような動作や事実を2つ以上並べるときに用います。
韓国語では、「-고」でつなぎます。
- 영화를 보고 밥을 먹었어요:ヨンファルㇽ ポゴ パブㇽ モゴッソヨ(映画を観て、ご飯を食べました)
- 한국어를 쓰고 읽고 듣습니다:ハングゴルㇽ ッスゴ イッコ トゥッスㇺニダ(韓国語を書いて、読んで、聞きます。)
このように、用言の語幹にそのまま「-고」をつけるだけなので、覚えやすいですよね。
6.現在進行形
六つ目は、現在進行形です。「~している」のような動作が進行しているときに用いる表現で「-고 있다」となり、
「〜しています」と敬語にするときは「-고 있슴니다/있어요」となります。
- 매일 공부하고 있습니다/있어요:メイㇽ コンブハゴ イッスㇺニダ/イッソヨ(毎日勉強しています。)
- 아작 자고 있습니다/있어요:アジㇰ チャゴ イッスㇺニダ/イッソヨ(まだ寝ています。)
こちらも、用言の語幹にそのまま「-고 있다」をつけるだけです。過去進行形「~していた」は「-고 있었다」となります。
まとめ:基礎を勉強したら韓国語で文章を書いてみよう
今回は、韓国語で文章を書く際の勉強方法とよく使う例文やフレーズを紹介しました。
基本的な文型や表現を覚えれば、あとは単語を入れ替えるだけで様々な文章が書けるようになります。また、レベルが上がるにつれて多くの文法を覚えると、いろいろな表現ができるようになり、ますます韓国語の勉強が楽しくなるでしょう。
まずは、難しい文章から挑戦するより、基本的なことから始めてみてくださいね。基本ができていれば、難しい文法も理解しやすくなるはずです。
ぜひ、上記で紹介した韓国語で文章を書く際の勉強方法を参考にして、例文をたくさん練習してみてくださいね。
そのほか、Korean Withでは韓国語学習に役立つ記事を多数用意しています。インプットしたフレーズは、アウトプットすることでより定着しやすくなります。アウトプットする際は、オンラインレッスンが効果的。
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