今回は、TOPIKのリスニング対策でおすすめの参考書とTOPIKのリスニングの学習方法を紹介していきます。
韓国語を勉強し始めて、ある程度理解ができるようになり、少し自信がついてくると実力を試すためにTOPIKに挑戦してみようと思う方は多いでしょう。
TOPIKは、「TOPIKⅠ」と「TOPIKⅡ」に分けられ、初級者向けの「TOPIKⅠ(1級・2級)」か、中・上級者向けの「TOPIKⅡ(3級・4級・5級・6級)」のどちらかを選択して受験し、取った点数によって等級が決まります。
TOPIKⅠは聞き取り40分、読解60分で、それぞれ100点、計200点満点になります。また、TOPIKⅡは1時間目が聞き取り60分、筆記50分で、2時間目が読解70分。それぞれ100点で計300点満点です。
TOPIKの聞き取り問題(リスニング)は、「TOPIKⅠ」と「TOPIKⅡ」共に、試験の一番最初に行われるので緊張してしまう方も多く見られますが、実はTOPIKの試験の中でリスニングは、毎回最も平均点が高く、高得点を狙える課目と言えるでしょう。
しかし、そうは言ってもリスニング対策は必要です。
TOPIKは、問題文も全て韓国語なのでリスニング問題は聞く力だけでなく、読む力や問題の傾向をつかむことが非常に重要になります。
そこでこの記事では、「TOPIKのリスニング対策でおすすめの参考書」と、6級を取得している私が実際してきた「TOPIKのリスニングの学習方法」を紹介していきます。
リスニングは最初の課目なのでリスニングで得点を稼げれば、筆記や読解も気持ちが楽になるはずです。ぜひ、この記事を参考にリスニングで高得点を狙いましょう!
目次
TOPIKのリスニング対策ができる参考書の選び方
ここからは、TOPIKのリスニング対策ができる参考書の選び方について解説したいと思います。
TOPIKのリスニング対策ができる参考書は、書店でたくさん並んでいるのを見かけるので、どれを選んでいいのか悩んでしまいますよね。
参考書は、自分に合っていて、勉強しやすいものを選ぶのが非常に重要になります。以下では、参考書の選び方について解説していきますので、参考書選びに悩んでいる方はぜひ、参考にしてみてくださいね。
- 自分のレベルを確認する
- 音声付のものを選ぶ
- 過去問や模擬試験ができるものを選ぶ
1.自分のレベルを確認する
1つ目は、自分のレベルを確認することです。
TOPIKには、初級者向けの「TOPIKⅠ(1級・2級)」か、中・上級者向けの「TOPIKⅡ(3級・4級・5級・6級)」の2種類があり、リスニングの速さや、長さも全く異なります。まずは、自分が目指す級を明確にして、参考書を選ぶ必要があるでしょう。
また、レベル別に勉強する「単語」や「文法」が理解できていない状態で、TOPIKの参考書を使ってリスニングの勉強をすることはおすすめしません。
TOPIKの参考書は、そのレベルに見合った対策ができるものが多いです。自分がどこまで韓国語を理解しているか、レベルを確認してからTOPIKの参考書を購入しましょう。
2.音声付のものを選ぶ
2つ目は、音声付きのものを選ぶことです。
韓国語の音声にたくさん慣れることが重要になります。
TOPIKの試験のリスニングは、ネイティブの会話に比べて、とてもゆっくりなので参考書の音声で耳を慣らしておくとTOPIKのリスニングが聞き取りやすくなります。
TOPIKのリスニング問題がついた音声をたくさん聞くのも良いですが、それ以外の会話や文章の音声を聞くだけでもTOPIKのリスニングには効果的でしょう。
音声付きのもので、とにかくたくさん聞くことが大切です。
3.過去問や模擬試験ができるものを選ぶ
3つ目は、過去問や模擬試験ができるものを選ぶことです。
過去問や模擬試験で練習しておくと、リスニング問題の傾向が分かってきます。
「〇番から〇番までは、絵やグラフから選ぶ問題」「〇番から〇番は、2回音声が聞ける問題」など問題に対する準備ができます。また、TOPIKは、問題が後ろになるほど難しくなるので、「この問題までは、聞き取れるように頑張ろう」という目標設定もできるでしょう。
何度も過去問や模擬試験で勉強してると、同じような問題が出てくるので、できるだけ多くの問題に慣れておくのがおすすめです。
TOPIKのリスニング対策ができるおすすめ参考書【4選】
ここからは、TOPIKのリスニング対策ができるおすすめ参考書を紹介していきます。
それぞれの内容や特徴を詳しく紹介していきますので、自分に合った参考書を見つけてみてくださいね。
「前田式」韓国語パワーアップドリル | できる韓国語 初級リスニング | CD付 改訂版 できる韓国語 中級I | CD付 できる韓国語 中級II | |
---|---|---|---|---|
おすすめ度 | ||||
値段 | 3,100円ほど | 1,700円ほど | 2,700円ほど | 2,900円ほど |
特徴 | 中級突破のための「基礎体力」が身に付く | 音声が約4時間も収録されていて、豊富な練習ができる | 「話す」「聞く」「読む」「書く」の4技能の全てが練習できる | 長文のリスニング対策や長文の読解などの対策にも最適 |
1.「前田式」韓国語パワーアップドリル
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おすすめの級:TOPIKⅡ(4・5級)
「「前田式」韓国語パワーアップドリル」は、中級者がなかなか突破できない上級レベルへと導いてきた、前田真彦先生の「前田式」の学習方法が詰まったトレーニングドリル形式の参考書です。
「前田式」韓国語パワーアップドリルの特徴は、中級突破のための「基礎体力」を身に付けながら、語学学習に良いとされるディクテーションとシャドーイング、音読練習の全てが行えること。大きく3つの章に分かれていて、章ごとにCDからリスニングの練習を行う構成になっています。
第1章では比較的短めの音声からトレーニングが始まり、リスニング練習を重ねていくことで、第3章の長めの音声を題材に聞き取ることで、実力を大きく伸ばすことができるでしょう。
読んで覚える参考書とは違い、パワーアップドリルという名前にふさわしく聞く・読む・書くのトレーニングができます。中級から伸び悩んでいる方、リスニングだけでなく韓国語力の全てを身に付けたい方におすすめです。
一冊終えるころには、上級レベルに挑戦できる力も身に付けることができますよ。
2.できる韓国語 初級リスニング
おすすめの級:TOPIKⅠ(1級・2級)
「できる韓国語 初級リスニング」は、韓国語ナンバーワンの学習書「できる韓国語」シリーズでおなじみの初級リスニングに特化した参考書です。
できる韓国語 初級リスニングの特徴は、音声が約4時間も収録されていて、豊富な練習で音声に慣れることができること。TOPIKのリスニング力をアップしたい方に最適の一冊です。
また、実践的に使える生きた韓国語が習得できるように日常会話なども多く取り上げているので、飽きることなく楽しくリスニングの練習ができるでしょう。初級学習者が学ぶ単語と文型で構成されているので、TOPIKⅠを受験する初級の方におすすめと言えます。
全音声のスクリプトおよびその和訳が付いていたり、発音や抑揚の練習もできるのでリスニングの理解もより深まるでしょう。
入門や初級者でも負担なく学習を進められるので、TOPIKのリスニングの練習前の復習としてもおすすめです。
3.CD付 改訂版 できる韓国語 中級I
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おすすめの級:TOPIKⅡ(3級・4級)
「CD付 改訂版 できる韓国語 中級I」は、こちらも「できる韓国語」シリーズでおなじみの中級Iの参考書です。
CD付 改訂版 できる韓国語 中級Iの特徴は、「話す」「聞く」「読む」「書く」の4技能の全てが十分に練習できるような構成になっていること。
TOPIKにも出題される、韓国文化や習慣に関する話題が多いので、韓国社会について理解も深まり、リスニング対策だけでなくTOPIKの全ての課目の対策も可能。中級単語もこの一冊あれば完了できるので単語の暗記にもおすすめです。
また、ネイティブの音声CD付きなので、この音声で耳を慣らせておけばTOPIKの中級レベルのリスニングは簡単に思えるはずです。
この参考書は初級を突破して、中級に入る方やTOPIKⅡの3級・4級の方向けですが、上級者の復習にも最適なので、幅広いレベルに対応している参考書と言えるでしょう。
4.CD付 できる韓国語 中級II
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おすすめの級:TOPIKⅡ(4級・5級・6級)
「CD付 できる韓国語 中級II」は、上記と同じく「できる韓国語」シリーズの最上級の中級IIの参考書です。
CD付 できる韓国語 中級IIの特徴は、韓国の生活や文化の話題をはじめとしてさまざまな内容を取り上げ多彩な学習ができること。
文章や会話練習の内容は、長文のものが多く、単語や文型も中級以上のレベルになります。
TOPIKで出題されるような長文のリスニング対策や長文の読解などの対策にも最適です。
また、中級Iまでの「できる韓国語」シリーズとは異なり、中身は日本語は少ない構成になっているので、TOPIKの問題文を読む力や全て韓国語で行われるTOPIKに慣れるのにも良いでしょう。
韓国語の参考書は初級向けがほとんどなので、物足りない中級以上の学習者にもおすすめの一冊です。中級を突破したい方は、ぜひこの参考書を使って上級を目指してみましょう。
TOPIKのリスニング対策でおすすめの学習方法
ここからは、 TOPIKのリスニング対策でおすすめの学習方法を紹介していきます。
韓国語の勉強にも慣れてきて「文章を読むのは得意なのに、リスニング力が全く上がらない」という方が多い中、「何を言ってるのか理解できるようになったのに、TOPIKのリスニングテストは全然ダメだった」という方も意外と多く見られます。
冒頭でもお伝えしたように、リスニング試験と言っても聞く力だけでは、TOPIKで高得点は取れません。さまざまな対策が必要になります。
以下で、実際に私がしてきたおすすめの学習法を紹介しますので、参考にしてみてくださいね。
- スクリプトを見ながら音声を聞く
- 読む力をつける
- 語彙力を増やす
1.スクリプトを見ながら音声を聞く
1つ目は、スクリプトを見ながら音声を聞くことです。
ネイティブの音声をたくさん聞くのは、耳を慣らすためにとても良いです。しかし、ただ音声を聞き流すだけでは、TOPIKのリスニング対策の良い方法とは言えません。
韓国語は、発音の変化が多いので音声を聞いているだけでは、単語が聞き取れないことがよくあります。
スクリプトで文章や単語を確認しながら聞くことが、TOPIKのリスニング対策だけでなく、韓国語を聞き取る上ではとても重要です。
それによって発音変化も理解できるようになり、スクリプトを見なくても聞き取る力が付いてくるでしょう。
また、TOPIKは一般的な参考書やテキストの音声に比べゆっくりなので、いろんな音声で耳を慣らしておくと本番では、落ち着いて聞き取れるはずですよ。
2.読む力をつける
2つ目は、読む力をつけることです。
リスニングは、自信がある人でも読む力がないと「TOPIKのリスニング」では高得点が取れません。
音声の内容は、問題なく聞き取れていても出題された問題文が読めなかったり、読む速度が遅いことでマークシートのチェックが間に合わず、どんどん問題が先に進んでいってしまうので、結果的にリスニング力がある人も点数が取れないケースが非常に多いです。
TOPIKのリスニングには「読む力」は不可欠です。リスニングの高得点のカギは「なるべく先取りして問題文を読むこと」。これがリスニングで高得点を取るポイントになります。
聞き取ったものをメモする練習も併せて行ってみるとより良いでしょう。
3.語彙力を増やす
3つ目は、語彙力を増やすことです。
リスニングは、長文になってくると聞き取れない単語も多く出てくるでしょう。しかし、知っている言葉の数が多いと答えを予測することができます。
例えば、簡単な例をあげると「어디」(どこ)が問題に出てきたら、「場所」に関してかな?などと、推測ができてきます。難しい文章になっても知っている単語が多ければ多いほど、答えも予測しやすくなるので語彙力はとても重要です。
覚えた単語の量と比例してリスニング力もアップできるでしょう。TOPIKによく出る単語帳などを活用するのもおすすめです。
Korean Withでは、TOPIKにおすすめの単語帳を紹介している記事も用意していますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
【おすすめ】韓国語を学ぶならオンライン受講もできるK Village
「韓国語を理解できるようになりたい」「韓国語を話せるようになりたい!」と考えている方が効率よく、挫折せずに学習を続けられる方法は韓国語教室に通うことです。
- 韓国語初心者でも基礎から学べるカリキュラムがある
- 韓国人講師から本場の韓国語を学べる
- 会話形式で学んでいくので楽しみながら学べる
- 韓流ドラマや韓国語文化も触れながら学べる
- オンライン・通学とニーズに応じて選べる
韓国語学習を始める上で大事なのは「基礎をまずは身につけること」です。多くの人はこの基礎学習で挫折をしてしまったり、時間を掛けすぎて思うように習得できなかったりします。
多くの韓国語教室がありますが、Korean Withがおすすめするのは日本最大級の16校舎展開・オンラインでも学べるK Villageです。
- 全国16校舎展開の日本最大級の韓国語教室で実績がある
- 1回550円〜とレッスン価格がリーズナブル
- 教室受講以外にもオンラインでのレッスン受講もできる
- アットホームな雰囲気で楽しみながら韓国語上達ができる
- マンツーマン・グループと受講スタイルを選べる
様々な韓国語教室がありますが、生徒満足度が95%と非常に高く、在籍生徒数もNo.1。優秀な講師から楽しく韓国語を学ぶことができます。
独学での学習やアプリ、教材、書籍での学習で韓国語を習得することは出来ますが、「効率よく韓国語を学びたい」「楽しみながら韓国語を学びたい」と考えている方は、1回550円〜レッスン受講できるK Villageをチェックしてみて下さい!
無料体験レッスンを実施しているので、オンライン・校舎で気軽に体験を受けて話を聞いてみるのがおすすめです。
※以下の公式サイトより無料体験の申込みができます。
まとめ:TOPIKのリスニング対策をして高得点を狙おう!
今回は、TOPIKのリスニング対策でおすすめの参考書とTOPIKのリスニングの学習方法を紹介しました。
冒頭でもお伝えしたように、TOPIKのリスニングは試験の中で最も平均点が高く、高得点を狙えます。必要な対策をすれば、緊張もせずにリラックスして試験に臨むことができるでしょう。
リスニングで手ごたえを感じれたら、きっとその後の、書き取りや読解も安心して取り組むことができますよ!
この記事で紹介した、TOPIKのリスニング対策ができる参考書やおすすめ学習方法を参考に、リスニング対策をしてTOPIKに挑戦してみてくださいね!
また、TOPIKの対策方法としてオンラインレッスンを利用するのもおすすめです。問題集で学んだ韓国語をオンラインレッスンでアウトプットしたり、わからなかった問題について質問するなど、オンラインレッスンを利用することで更に効率的に試験対策できるでしょう。
以下の記事で、オンラインレッスンについて詳しく紹介しています。オンラインレッスンでは無料体験が受講可能ですので、まずは気軽に試してみましょう!
そのほか、Korean WithではTOPIKの対策に役立つ記事を多数用意しています。対策方法が分からない方や効率的に対策を進めたい方は、ぜひこちらの記事もチェックしてみてくださいね。