今回は韓国語の子音について徹底解説していきます。
「韓国語を勉強しよう!」と決意したら、まず先に「ハングル文字を覚えること」が大切です。
初心者向けの韓国語の教科書やテキストの大半は、ハングルの仕組み、読み方、書き方の練習からスタートします。
ハングル文字は暗号のように見えますが、母音と子音とパッチムによって構成されていて、大きく分けると「子音+母音」「子音+母音+子音(パッチム)」の2パターンの組み合わせで文字が成り立っています。
つまり、ハングルを読むためには「子音」と「母音」が分からないと「韓国語」を読むことができません。母音は右側や下につき、「ㅏ・ㅑ・ㅓ・ㅕ・ㅗ・ㅛ・ㅜ・ㅠ・ㅡ・ㅣ」の10個なので、練習すれば、すぐに覚えることができるでしょう。
しかし、子音の平音は「 ㄱ,ㄴ,ㄷ,ㄹ,ㅁ,ㅂ,ㅅ,ㅇ,ㅈ,ㅎ」の10個以外にも、激音「ㅊ,ㅋ,ㅌ,ㅍ」の4個と濃音「ㄲ,ㄸ,ㅃ,ㅆ,ㅉ」5個があります。
子音は数だけでなく、発音も日本人には慣れないものが多いため、最初は覚えるのに苦労するはずです。
そこで、この記事では子音の覚え方を初心者でも分かりやすく解説していきます。
これから韓国語を始める方にとって、子音を覚えることは非常に重要なので、最後までぜひ読んでみてくださいね。
韓国語の子音とは?
まず、韓国語の子音を簡単に説明すると、ハングル文字の左側や下に付いている○や□のような記号のようなものです。
韓国語の子音は、平音(普通の発声)が10個、激音(強く息を吐きだす発声)が4個、濃音(のどを詰まらせて発声)5個の全部で19個あります。子音はハングル文字の初声・終声で使われます。
冒頭にもお伝えしたようにハングルは大きく分けると、「子音+母音」「子音+母音+子音(パッチム)」の2パターンの組み合わせで文字が成り立っています。文字の最初にくる子音が「初声」、次にくる母音が「中声」、母音の次にくる子音(パッチム)が「終声」です。
例えば、1パターンの「子音+母音」の組み合わせで例を挙げると、「가」というハングル文字は、子音の「ㄱ」と母音の「ㅏ」で「가」となり、子音→母音の順で読みます。
2パターンの「子音+母音+子音(パッチム)」の組み合わせだと「술」というハングル文字は、子音の「ㅅ」と母音の「ㅜ」と子音の「ㄹ」となり、子音→母音→子音と読みます。
このような組み合わせで文字が構成されており、ハングルの発音をします。
韓国語の子音まとめ
ここからは、韓国語の子音19個を発音別に、詳しく説明していきますね。
発音のコツも紹介しますので、ぜひ参考にしてみてくださいね(字母→名称→発音→特徴の順に説明します)。
- 平音
- 激音
- 濃音
1.平音
まずは、平音です。平音は全部で10個あり、子音の中で一番弱く発音します。
- ㄱ:기역[k/g] →カ・ガ行の音に近い発音
- ㄴ:니은[n] →ナ行の音に近い発音
- ㄷ:디귿[t/d] →タ・ダ行の音に近い発音
- ㄹ:리을[r/l] →ラ行の音に近い発音
- ㅁ:미음[m] →マ行の音に近い発音
- ㅂ:비읍[p/b] →パ・バ行の音に近い発音
- ㅅ:시옷[s] →サ行の音に近い発音
- ㅇ:이응[無音] →初声は無音、終声は「ン」の音に近い発音
- ㅈ:지읒[t/j] →チャ・ジャ行の音に近い発音
- ㅎ:히읗[h] →ハ行の音に近い発音
名称も紹介していますが、名称は特に覚えなくても問題ないです。子音の形と発音の仕方を覚えましょう。
2.激音
次は、激音です。激音は全部で4個あり、文字の通り平音より激しく息を出しながら発音します。発音のコツとしては口の前に1枚ティッシュを広げ、そのティッシュを強い息を吐いて飛ばすように発音します。
- ㅋ:키읔[k] →息を強く吐き「ㄱ」の発音
- ㅌ:티읕[t] →息を強く吐き「ㄷ」の発音
- ㅍ:피읖[p] →息を強く吐き「ㅂ」の発音
- ㅊ:치읓[ch] →息を強く吐き「ㅈ」の発音
文字は平音に線や点が加わった形ですよね。激音は練習が必要ですが、慣れてくると自然に習得できるでしょう。ぜひ、ティッシュを用意して練習してみてくださいね。
3.濃音
最後は、濃音です。濃音は全部で5個あり、激音とは反対に発音するときは息を出しません。濃音はのどを詰まらせるようにして強めに発音します。発音の前に「ッ」を入れて発音するような感覚です。
- ㄲ:쌍기역[kk] →のどを詰まらせるようにして「ㄱ」の発音
- ㄸ:쌍디귿[tt] →のどを詰まらせるようにして「ㄷ」の発音
- ㅃ:쌍비읍[pp] →のどを詰まらせるようにして「ㅂ」の発音
- ㅉ:쌍지읒[tct] →のどを詰まらせるようにして「ㅈ」の発音
- ㅆ:쌍시옷[ss] →のどを詰まらせるようにして「ㅅ」の発音
文字は平音の子音が二つ並んだような形をしてますよね。日本人学習者は濃音に苦戦しますが、練習を重ねていくとコツがつかめるようになってきます。濃音は何度も聞いて読んで慣れましょう。
韓国語の子音を覚える方法
ここまで、韓国語の子音について詳しく解説しました。
子音は数が多いことと、発音の仕方が3種類あるので「覚えられるかな?」と不安に思う方もいらっしゃるのではないでしょうか?
しかし、安心してください!子音は読み方と発音のコツさえつかめば簡単に習得できます。
母音を覚え、子音をマスターすれば、すべてのハングル文字が読めるようになりますよ。以下で、おすすめの覚え方を紹介しますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
- 反切表を活用する
- 繰り返し読む
- 歌で覚える
1.反切表を活用する
一つ目は、反切表を活用することです。
反切表 (はんせつひょう)とは、日本語で言う「あいうえお一覧表」のようなもので、ハングルの母音や子音の組み合わせの一覧表です。
「この母音とこの子音の組み合わせって何て読むんだっけ…」と思った時に反切表を見れば、子音と母音の組み合わせの文字や発音を確認することができます。
韓国語初心者やまだハングル文字の読み方に自信がない方は、何度も反切表を見て覚えると良いでしょう。
子供の頃、日本語のあいうえお一覧表でひらがなを覚えたように、ハングル一覧表の「反切表」をまるごと暗記する方法がおすすめです。
ハングルを使いこなすのは慣れれば簡単です。ハングルを暗記できるまでは反切表を活用してみてください。
反切表は韓国語入門のテキストやインターネットで簡単に見つけることができますので、ぜひ探してみてくださいね。
2.繰り返し読む
二つ目は、繰り返し読むことです。
韓国語の子音は、平音、激音、濃音と発音の仕方があると先ほども説明しましたね。
例えば、「カ」という発音。日本語では「カ」と1つの発音ですが、韓国語だと가、카、까の3つの発音があります。
平音の発音はそこまで難易度は高くないですが、激音、濃音は練習が必要です。自分で読んで発音の違いを理解をしないと、聞き取ることも難しいです。
しかし、息の吐き方やのどの使い方を意識して発音練習を何度もしていると、いつの間にか平音、激音、濃音の区別もできて、聞き取れるようになってきます。
繰り返しの練習で慣れていきましょう。
3.歌で覚える
三つ目は、歌で覚えることです。
子音は19個もあるので、なかなか覚えるのが難しい方は、歌で覚えることをおすすめします。
子音を覚える動画を検索するときは「가나다라」で検索してみてください。
韓国の子供が覚えやすいように作られた可愛いキャラクターの動画や、韓国語学習者のために作られた動画まで様々なジャンルがあります。
歌や動画で覚えるのは、楽しみながら気軽に見れるので「勉強」というとモチベーションが下がってしまう方などにおすすめです。また、リズムに乗りながら覚えると記憶に定着しやすいというメリットもあります。
何度も聞いていると思わず、口ずさんでしまうので、いつの間にか子音をマスターしているかもしれません。
まとめ:子音を覚えて韓国語の勉強を始めよう!
今回は韓国語の子音を徹底解説しました。
一見、記号や暗号のように見えるハングル文字ですが母音に子音を組み合わせるだけで文字が成り立っていて、仕組みを理解して練習を繰り返せばすぐにハングル文字が読めるようになります。
母音と今回紹介した子音19個の発音さえマスターすれば、どんな形のハングル文字でも全て読むことができるので、ハングルで書かれた看板やKPOPの歌詞などもすぐに読めるようになるでしょう。
意味や単語が分からなくてもハングルが分かればモチベーションも上がり、ますます勉強が楽しくなるはずです。
子音は韓国語の「発音変化」にも関わってくるので、しっかり基礎を身に付けることが大切です。
ぜひ、この記事を参考に子音を覚えて、楽しみながら韓国語を勉強してみてくださいね。
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