今回は、TOPIKの難易度を級別に詳しく解説していきます。
TOPIK(韓国語能力試験)とは、韓国の教育部と国立国際教育院が主催している韓国語を母国語としない外国人や在外韓国人を対象にした試験のこと。TOPIKは世界各国で実施されている国際資格です。
TOPIKは「TOPIKⅠ」と「TOPIKⅡ」に分けられ、初級者向けの「TOPIKⅠ(1級・2級)」か、中・上級者向けの「TOPIKⅡ(3級・4級・5級・6級)」のどちらかを、自分のレベルに合わせて選択・受験し、点数によって等級が決まります。
つまり、TOPIKは、2種類のレベルしか選択肢がなく、自分のレベルに合う級を細かく選択することができません。そのため、問題の出題範囲が広く、難易度が高く感じられるため、TOPIK対策の仕方に悩む方も多いでしょう。
そこで、この記事ではTOPIKの各級の難易度を詳しく解説し、自分に合ったレベルで効率よく試験対策ができるおすすめの勉強法を紹介していきます。
難易度を知ることで目標も立てやすくなり、勉強のモチベーションアップにもつながるはず!
ぜひ、最後まで読んで参考にしてみてくださいね。
目次
TOPIKの難易度・合格率
まずはTOPIKの難易度・合格率を詳しく解説します。
試験の種類は、TOPIKI・TOPIKIIと大きく2つに分けられていますが、特に中・上級者向けのTOPIKⅡ(3級・4級・5級・6級)に関しては、3級と6級の難易度には、かなりの差があります。
また、合格基準もTOPIKIは200点中、1級は80点以上、2級は140点以上。TOPIKⅡは300点中、3級は120点、4級は150点以上、5級は190点以上、6級は230点以上とそれぞれ異なるため、平均の合格率は高くなる傾向です。
要するに、TOPIKIは80点以上、TOPIKⅡなら120点以上ならレベル関係なく合格ということになるので、6級レベルの上級者であっても120点以上取得すればTOPIKⅡは、不合格にはなりません。
以下で、TOPIKIとTOPIKIIの各試験の「平均の難易度・合格率」と「各級の難易度・合格率」を細かく解説していくので、順番に見ていきましょう!
- TOPIKIの難易度・合格率
- TOPIKIIの難易度・合格率
TOPIKIの難易度・合格率
まず、TOPIKIの難易度と合格率を見ていきましょう。
各級のレベルは以下の通り。
- 1級:日常生活に関連する基本的な表現や約800語の語彙を理解し、簡単な文章の構築が可能。
- 2級:日常生活のコミュニケーションや公共機関での対話が可能。約1,500~2,000語の語彙を理解し、使える。
初心者〜初級レベルのテキストに出てくる単語が約4,000語という前提で考えると、TOPIKIはそこまで難易度は高くありません。
聞き取り問題のスピードもゆっくりなので、日常的に使う動詞・形容詞・名詞、あいさつや自己紹介、天気などのフレーズをマスターしておけば、問題なく合格できると言えます。
TOPIKIの近年の合格率も約90%と非常に高いので、初級レベルの方も挑戦しやすいでしょう。
TOPIKIIの難易度・合格率
次に、TOPIKIIの難易度・合格率を見ていきましょう。
各級のレベルは以下の通り。
- 3級:日常生活や公共施設でのコミュニケーションができ、文章語と口語の違いを理解し使える。
- 4級:公共施設の利用や社会的関係の維持に必要なコミュニケーションができ、ニュースや新聞をある程度理解可能。また、慣用句や韓国文化に関する文章を理解し使用できる。
- 5級:専門分野の研究や業務に必要な韓国語を理解し、政治、経済、社会、文化など幅広いテーマについて理解できる。また、公式と非公式、口語と文語の文脈を適切に区別することが可能。
- 6級:専門分野での研究や業務に必要な韓国語を比較的正確かつ流暢に使用でき、幅広いテーマについても不自由なくコミュニケーションできる。また、ネイティブまでではないが、問題なく自己表現が可能。
3級から6級はレベルに差があります。3・4級は、日常生活をある程度問題なく過ごすことができる中級者。5・6級は、ビジネスや専門分野でも流暢に使用できる上級者です。
中級の4級から5級レベルの間を突破するのが、一番難易度が高いという声も多く聞きますが、基本をしっかり押さえて、自分のレベルに合った対策をすれば、目標級の点数を確実に取ることは可能です。
TOPIKIIの近年の合格率は、約70%と高め。TOPIKIIに関しては、合格するということよりも具体的に「何点以上取る」という目標を立てることが重要でしょう。
TOPIK・ハングル検定の難易度を比較
ここからは、TOPIK・ハングル検定の難易度を比較していきます。
韓国語の検定試験と言えばTOPIKの他に「ハングル検定」が有名ですよね。
TOPIKは世界各国で実施されているのに対し、ハングル検定は日本国内のみの検定試験です。
またTOPIKとは異なり、ハングル検定の等級は5級・4級・3級・準2級・2級・1級の5つあり、1級に進むにつれて難易度が高くなるのが特徴。受験級は自分のレベルに合わせて選択することができます。
以下で、TOPIKⅠ・TOPIKⅡとハングル検定の難易度を比較してみましょう!
TOPIKIの場合
TOPIKⅠ | ハングル検定 | |
初級後半 | 2級 | 4級 |
入門~初級前半 | 1級 | 5級 |
TOPIK1級とハングル検定5級は、韓国語を始めて間もないレベルで、難易度は同じくらいになります。
しかし、TOPIKの問題文はすべて韓国語で書かれているのに対し、ハングル検定の問題文は日本語なのでハングル検定5級の方が、多少ハードルが低いでしょう。
TOPIK2級とハングル検定4級も難易度も、ほぼ同じです。TOPIKIと同様、ハングル検定5・4級は比較的容易に合格可能と言えます。
ハングル検定は、初心者からでも取得しやすいレベル設定。一方で、3級〜1級になると、難易度がかなり上がり合格率が一気に落ちるのが特徴です。
TOPIKIIの場合
TOPIKⅡ | ハングル検定 | |
超上級 | 1級 | |
上級後半 | 6級 | 2級 |
上級前半 | 5級 | 準2級 |
中級後半 | 4級 | |
中級前半 | 3級 | 3級 |
TOPIK3級とハングル検定3級、TOPIK4級とハングル検定準2級は中級レベルで難易度も同じくらいです。TOPIK5級は、ハングル検定準2級〜2級、TOPIK6級はハングル検定2級相当になります。ハングル検定1級は、2次試験に面接があるため合格率が低く、難易度はTOPIK6級より高めです。
一般的な難易度の比較をしましたが、TOPIKとハングル検定では問題傾向も異なるため、難易度の感じ方は人それぞれしょう。
より詳しく各試験の難易度が知りたい方は、TOPIK(韓国教育財団公式サイト)とハングル検定(ハングル能力検定協会)の過去問を確認するのがおすすめ。TOPIK、ハングル能力検定の公式サイトで、無料で過去問を公開しているので、一度解いてみると難易度が分かります。
また、TOPIKとハングル検定の違いや特徴をさらに詳しく知りたい方は、以下の記事もチェックしてみてくださいね。
TOPIKの難易度を下げるためにも対策は大事!おすすめ勉強法【3選】
TOPIKの難易度をここまで紹介してきましたが、以下ではTOPIKの受験対策におすすめの勉強法を紹介していきます。
TOPIK合格には、対策が必須です!目標を設定して、自分に合った勉強法で対策をしてみてくださいね。
- 頻出単語を覚える
- 過去問を解く
- オンライン韓国語教室を活用する
1.頻出単語を覚える
TOPIKの頻出単語は、必ず覚えておくのが大切です。TOPIKは聞き取りも読解も、単語さえ分かっていれば解ける問題が多いので、なるべく多くの単語を覚えておきましょう。
TOPIK対策の単語帳や単語に特化したテキストは、初級・中級・上級と難易度別で選択できるので、自分のレベルに合ったものを選ぶのがおすすめ。
単語を覚えるのが苦手な方は、TOPIKの単語が覚えられるアプリやYouTube動画などもうまく活用してみましょう。
以下の記事では、TOPIKの対策に使える単語帳やおすすめのアプリを紹介しているので、参考にしてみてくださいね。
2.過去問を解く
過去問は、TOPIK試験前に必ず解いておきましょう。
過去問は、試験対策には欠かせません。過去問を解くことで、実際の難易度を知ることができ、出題のパターンや傾向を知ることが可能。
TOPIKは聞き取りも読解も、問題の傾向は大体同じで、パターンも決まっています。
過去問を解くことで、試験の流れを掴めることはもちろん、自分の苦手な部分も見えるので、効率よくTOPIK対策ができるでしょう。
Korean Withでは、TOPIKの過去問や模擬試験が解けるテキストや、TOPIKの過去問が解けるアプリを紹介している記事などを多数用意しています。ぜひ、以下の記事もチェックしてみてくださいね!
3.オンライン韓国語教室を活用する
効率よくTOPIK対策をするために、オンライン韓国語教室を活用してみましょう。
単語を覚えたり、過去問で対策するのはとても良い方法ですが、独学だとモチベーションの維持に苦労したり、なかなか勉強に手がつかないケースも多いですよね。
そんな時におすすめなのがオンライン韓国語教室。
オンラインでのレッスンは一般的に、個人のスケジュールやニーズに合わせたカスタマイズ授業が可能なため、TOPIKの試験前対策に最適です。
ほとんどのオンライン韓国語教室では「TOPIK対策」コースがあり、プロの講師からTOPIKの攻略法を直接学ぶことができます。苦手な分野を強化したり、作文の添削もしてくれるので、効果的な対策ができるはず。
以下の記事で、おすすめのオンライン韓国語教室を紹介しています。オンライン教室を検討している方は、ぜひチェックしてみてくださいね。
【おすすめ】韓国語を学ぶならオンライン受講もできるK Village
「韓国語を理解できるようになりたい」「韓国語を話せるようになりたい!」と考えている方が効率よく、挫折せずに学習を続けられる方法は韓国語教室に通うことです。
- 韓国語初心者でも基礎から学べるカリキュラムがある
- 韓国人講師から本場の韓国語を学べる
- 会話形式で学んでいくので楽しみながら学べる
- 韓流ドラマや韓国語文化も触れながら学べる
- オンライン・通学とニーズに応じて選べる
韓国語学習を始める上で大事なのは「基礎をまずは身につけること」です。多くの人はこの基礎学習で挫折をしてしまったり、時間を掛けすぎて思うように習得できなかったりします。
多くの韓国語教室がありますが、Korean Withがおすすめするのは日本最大級の16校舎展開・オンラインでも学べるK Villageです。
- 全国16校舎展開の日本最大級の韓国語教室で実績がある
- 1回550円〜とレッスン価格がリーズナブル
- 教室受講以外にもオンラインでのレッスン受講もできる
- アットホームな雰囲気で楽しみながら韓国語上達ができる
- マンツーマン・グループと受講スタイルを選べる
様々な韓国語教室がありますが、生徒満足度が95%と非常に高く、在籍生徒数もNo.1。優秀な講師から楽しく韓国語を学ぶことができます。
独学での学習やアプリ、教材、書籍での学習で韓国語を習得することは出来ますが、「効率よく韓国語を学びたい」「楽しみながら韓国語を学びたい」と考えている方は、1回550円〜レッスン受講できるK Villageをチェックしてみて下さい!
無料体験レッスンを実施しているので、オンライン・校舎で気軽に体験を受けて話を聞いてみるのがおすすめです。
※以下の公式サイトより無料体験の申込みができます。
まとめ:正しく対策すればTOPIKの難易度は高くない!TOPIKを受験してみよう
今回は、TOPIKの難易度を級別に詳しく解説しました。
TOPIKの難易度や各級のレベルを参考に、自分に合う対策をしっかりすれば、目標級に合格できるはず。
効果的にTOPIKの試験対策をするためにも、今回紹介したおすすめの勉強法をぜひ試してみてくださいね!
独学でもTOPIK対策は十分可能ですが「TOPIKの勉強の仕方が分からない」「何度受験しても目標級に合格できない」とお悩みの方は、オンラインレッスンで講師から直接学ぶのがおすすめ。
最近では、場所を選ばずに受講できるオンラインレッスンが人気を集めています。なかなか教室に通う時間が取れなくても、自宅で手軽に韓国語が学べるのがメリット。ぜひオンラインレッスンを検討してみてはいかがでしょうか?
Korean Withでは、おすすめのオンライン韓国語スクールを紹介している記事を多数ご用意しています。オンライン教室を検討している方や、教室選びに迷っている方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
その他、Korean Withでは、韓国語学習に役に立つ記事を多数ご用意しています。TOPIKの知識や学習を進めたい方はチェックしてみてくださいね。