今回は、韓国語検定(TOPIK)3級の難易度や勉強方法を徹底解説していきます。
TOPIK(韓国語能力試験)は、「韓国語を母国語としない外国人や在外韓国人」を対象とした、韓国語に関するスキルや知識を証明することができる韓国語の試験。
TOPIKは「TOPIKⅠ」と「TOPIKⅡ」に分けられ、初級者向けの「TOPIKⅠ(1級・2級)」か、中・上級者向けの「TOPIKⅡ(3級・4級・5級・6級)」のどちらかを選択して受験し、点数によって等級が決まるのが特徴。
韓国語検定の3級の試験はTOPIKⅡ(3級・4級・5級・6級)を受けることになり、合格基準は、TOPIKⅡの300満点中120点です。
TOPIKⅡは、レベルの範囲が広いため、中級にあたる3級を受ける方は、どの範囲まで勉強していいか戸惑ってしまうでしょう。
そこでこの記事では、韓国語検定(TOPIK)3級の難易度やレベル、必要な勉強時間を徹底解説していきます。
また、合格するための勉強法やおすすめのテキストも紹介していきますので、ぜひ最後まで読んでみてくださいね!
目次
韓国語検定(TOPIK)3級の難易度・レベルは?
ここでは、TOPIK3級の難易度とレベルについて詳しく解説していきます。
TOPIK3級は、韓国語初級後半〜中級前半レベルです。以下で評価基準をまとめたので、見ていきましょう。
- 聞き取り
個人的な対話や身近な社会的テーマを扱った話や広告、インタビュー、天気予報などの実用的な話の内容を大まかに理解し、推論できる。
- 読解
基本的な社会生活に必要なテーマを扱った文や広告、案内文などの実用文を読み、文章の内容を主要な部分から細かい部分まで推論できる。
- 筆記
日常生活における個人的なテーマや社会的なテーマに関する説明文・感想文を、段落ごとに比較的正確な形式に従って記述できる。
この評価基準を見ると「ちょっと自信がない…」と思ってしまう方も多いのではないでしょうか?
しかしTOPIK3級は、韓国語の初級テキストの基礎が出来ていて、初級後半〜中級前半レベルの単語や文法を覚えれば合格は可能といえるでしょう。
問題の傾向が気になる方は、過去問を参考にするのがおすすめです。実際に問題を解いてみると、何度も同じ単語や言い回しが出てくるので対策しやすいですよ!
韓国語検定(TOPIK)3級の合格に必要な勉強時間
ここからは、実際どのくらい勉強すれば3級に合格できるかを「聞き取り問題」、「書き取り問題」「読解問題」に分けて、それぞれ必要な勉強時間を解説していきます。
勉強に費やす時間の目安として、ぜひ参考にしてみてくださいね。
聞き取り問題
まずは、聞き取り問題対策で必要な勉強時間についてです。
必要な勉強時間に個人差はありますが、中級のテキスト一冊分の単語と会話文をマスターできれば、TOPIK3級の聞き取り問題は、1ヶ月程度で十分合格ラインに到達できます。
TOPIKⅡの聞き取りは、1〜50番まであり、問題が進むにつれて難易度が上がっていくのが特徴です。3級合格を目指すなら、確実に20番までは解けるような対策が必要です。
TOPIKの聞き取り問題の対策ポイントは、問題文と選択肢の先読みです。ゆっくり考えている時間は全くないので、聞き取り問題対策は音声を聞く練習だけでなく、文章を読む練習や単語の暗記も同時に行いましょう。
聞き取りは書き取り、読解より平均点が高く、一番高得点を狙える科目です。そこまで早いスピードではないので、しっかり対策すれば確実に20番まで解けるでしょう。
書き取り問題
次は、書き取り問題に必要な勉強時間についてです。
中級単語と文法を覚えている前提で、最低1ヶ月程度は書き取り問題に集中できる時間を作るのがおすすめです。
最も平均点が低く、多くの受験生が苦戦する書き取り問題ですが、1問あたりの配点が高く設定されているので、諦めずに対策すべき科目と言えます。
問題は全部で4問あり、1問目と2問目の穴埋め問題が各10点。3問目はグラフや表を参考に、その特徴を200〜300文字で説明する作文が30点。そして最難関の4問目は、与えられた主題に沿って意見を述べる600〜700文字の作文が50点となります。(中級レベルは200〜300文字程度の説明文ができることが目標)
この4問を50分以内でクリアしなければならないので、事前の対策と訓練が必要です。
語彙、文法力は必須ですが、書き言葉にふさわしい単語や助詞、語尾、表現を身に付ける練習に加え、韓国語を書く際の正しい原稿用紙の書き方も練習しなければなりません。
書き取り問題はすべて減点方式なので、完璧に書こうと思わず、3級合格を目指すなら少なくとも、100点中40点は取れるようにしましょう。
読解問題
最後は、読解問題に必要な勉強時間についてです。
個人差もありますが、初級の基礎が身に付いている前提で半年もあれば、TOPIK3級の読解は合格ラインに到達できるでしょう。
TOPIKⅡの読解問題は1〜50番まであり、聞き取り問題同様に、問題が進むにつれて難易度が上がっていくのが特徴です。TOPIK3級合格を目指すなら、読解問題も20番までは確実に解けるような対策が必要です。
単語が分かれば解ける問題もあるので、中級単語は網羅しておきましょう。読解問題は、上級者も嘆くほど時間が足りないので、長文を読むことに慣れ、リズムよく問題を解くことが重要です。
そのためには、毎日コツコツ過去問や中級テキストの例文を読み書きするのが良いでしょう。
韓国語検定(TOPIK)3級に合格するためのおすすめ勉強法
ここからは、TOPIK3級に合格するための勉強法を紹介していきます。
TOPIKⅡは基礎が固まっていないと解けないので、初級単語や文法に自信のない方は、まず初級に戻って基礎固めをしましょう。その後、以下の勉強法を試すとより効果的です。
それでは、順番に見ていきましょう!
- 中級の単語・表現などを覚える
- 素早く正確に読む力をつける
- 過去問を解く
1. 中級の単語・表現などを覚える
TOPIK3級に合格するためにまず大切なのは、中級の単語・表現などを覚えることです。
試験問題を解く際に「単語力」は必須です。単語を知っているだけで問題の内容を理解しやすくなるため、できるだけ多くの単語を暗記しておきましょう。
聞き取り、書き取り、読解すべてに単語力は必要なので、TOPIKII(中級レベル)の頻出単語帳で暗記したり、音声付きの本や、スキマ時間にゲーム感覚で単語を学べるアプリを活用してみるのもおすすめです。
TOPIKIIの書き取り問題では、初級表現を使うと減点になったり、書き言葉にふさわしい単語や助詞、語尾を使用しなければなりません。
配点が高く設定されている書き取り問題で高得点を狙うなら、中級レベルの単語だけでなく「表現と文法」もしっかり対策しましょう。
2. 素早く正確に読む力をつける
TOPIK3級に合格するために、素早く正確に読む力をつける訓練をしましょう。
聞き取りは「先読みの力」、読解は「読んで理解する力」が必要です。
聞き取り問題では、選択肢をゆっくり読んで考えている時間はありません。正しい選択肢をいち早く選ぶ必要があるので、音声を聞き終わったら素早くマークし、次の問題文と選択肢を先読みしておきましょう。迷っていると次の問題の音声が流れ始めてしまうので、すぐに次の問題に切り替えるのが重要です。
また読解問題は、韓国語上級者でも時間がギリギリもしくは、足りないくらいの問題量です。TOPIK3級合格を目指すなら、20問目までミスなく点数を取れれば合格ラインですが、少しでも点数を稼ぐために、なるべく先まで解けるようにしておきたいですよね。
したがって、聞き取りと読解を解くには「素早く正確に読む力」を付けるのが効果的と言えます。
読む力を付けるためにおすすめなのが「シャドーイング」。以下の記事でシャドーイングに関して詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
3.過去問を解く
TOPIK3級に合格するためには、過去問を解くのがおすすめ。
TOPIKの過去問をいくつか解いてみると、頻出単語や言い回し、どの順番でどういう問題が出てくるかなど、ある程度の出題傾向が分かってきます。
教育、環境問題、講演、ドキュメンタリーなど大体のパターンが決まっているので、過去問をたくさん解くことで効率良く試験対策ができるでしょう。
過去問や模擬試験は書店でも購入できますが、インターネットでも無料でダウンロード可能。聞き取り問題に関しては、YouTubeやアプリなどでも音声は聞けるので、ぜひ検索してみましょう。
傾向を知っているだけでも心の準備ができるので、落ち着いて本番に臨むことが出来ますよ。
以下の記事では、TOPIKの過去問対策ができるおすすめアプリを紹介しています。こちらもあわせてチェックしてみてくださいね。
韓国語検定(TOPIK)3級対策でおすすめの問題集・過去問【3選】
ここからは、TOPIK3級対策におすすめのテキストを紹介していきます。
順番にチェックしていきましょう!
韓国語能力試験TOPIK II 中・上級完全対策 | 韓国能力試験TOPIK2 合格レシピ 問題集 |
韓国教育財団のサンプル問題 | |
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人気度 | |||
料金 | 2,800円ほど | 3,300円ほど | 無料 |
特徴 | ・実際の試験に近い模擬試験問題を3回分解ける ・聞き取り・読解とバランスの取れた対策ができる |
・問題に説明や丁寧な解説がついている ・TOPIKⅡ(3〜6級まで)の級別に問題が分かれている |
・実際に行われた試験内容を確認できる ・無料で誰でも見れる |
商品サイト |
1.韓国語能力試験TOPIK II 中・上級完全対策
(2024/11/19 21:46:23時点 Amazon調べ-詳細)
「韓国語能力試験TOPIK II 中・上級完全対策」は、中級と上級レベル相当のTOPIK IIの試験問題形式と出題傾向について解説している王道のテキストです。
自身のスキルと学習の進捗を確認しながら、実際の試験に近い模擬試験問題を3回分解くことができ、試験の傾向や形式に適応できるようになっています。
模擬試験には解答だけでなく、詳細な解説が含まれているので、理解できなかった部分をそのままにせず、一つひとつクリアにしながら効果的な試験対策が可能。
また、音声をダウンロードしてスマホに取り込めるので、移動時間やスキマ時間にも試験対策ができます。
この一冊があれば、バランスの取れた対策ができるので、理解できるようになるまで反復して解くのがおすすめ。試験直前の対策にも向いています。
多くのTOPIK受験生に支持されている定番テキストなので、悩んだらまずはこの一冊から勉強してみるのはいかがでしょうか?
2.韓国能力試験TOPIKⅡ合格レシピ 問題集
(2024/11/19 04:29:14時点 Amazon調べ-詳細)
「TOPIKⅡ合格レシピ」は、既出の問題分析と出題傾向の予測、模擬試験の提供などを通じて、学習法と教授法を組み合わせたテキストです。
このテキストは、TOPIKⅡ(3〜6級まで)の級別に問題が分かれているので、合格を目指している級の対策に集中して取り組めるのが良い点。また、問題数も多く説明や解説が丁寧なので、この一冊でTOPIK3級対策が可能です。
日本語が一切ないテキストなので、TOPIK3級レベルの方は少し難しいと感じるかもしれませんが、長く使えるのでTOPIK4級以上も目指していきたい方におすすめ。
TOPIKの試験も全て韓国語なので、韓国語に慣れる練習としても活用できるでしょう。
3.韓国教育財団のサンプル問題
「韓国教育財団のサンプル問題」は、韓国教育財団のホームページからダウンロードができます。
サンプル問題はあくまでも問題の形式を提示する目的なので、音声や解答などはありません。しかし、実際に行われた試験内容を確認できるので、一度時間を計りながら解いてみましょう。
分からなかった箇所は、自分で調べて分かるまで復習するのが効果的です。特に初めてTOPIKに挑戦する方は、一度サンプル問題を確認するのがおすすめです。
韓国語検定(TOPIK)3級でよくある質問【Q&A】
ここでは、TOPIK3級でよくある質問をまとめました。ぜひ参考にしてみてくださいね。
- 韓国語検定(TOPIK)3級合格は独学で可能?
- 就職に便利?履歴書に書ける?
- 韓国語検定(TOPIK)3級合格したけど、その後レベルが上がらない
韓国語検定(TOPIK)3級合格は独学で可能?
TOPIK3級合格は、独学で可能です。ただし、基本がしっかり身に付いている前提で合格可能と言えるでしょう。
ハングルの読み書きが完璧にできていて、初級テキストをクリアしている方なら十分に合格を目指せます。
しかしTOPIK3級は、TOPIKⅡの試験、つまり上級者と同じ試験を受験します。自分のレベルをしっかり把握しておかないと、どこまで勉強すべきか悩んで、自信を無くしてしまうケースもあるので注意が必要です。
「私には、難易度が高いかも…」と受験を諦めてしまう人も多いので、独学の際は過去問などで3級の範囲をしっかり確認して目標を決めて対策しましょう。
就職に有利?履歴書に書ける?
TOPIK3級は、就職には必ずしも有利とは言えません。履歴書に書くのは、TOPIK5級以上が一般的です。
TOPIKの資格を活かせる仕事は、主に「日本に進出している韓国の企業」「韓国と取引している日本の企業」などが挙げられ、ビジネスレベルの韓国語が必須。ビジネスレベルはTOPIK5級以上なので、多くの韓国語を使う企業では、TOPIK5級以上を応募条件としています。
しかし、日本国内の韓国料理店や韓国雑貨を扱うお店など、韓国語が必須ではない場合は、TOPIK3級でも「韓国語を学習している」というアピールポイントになるでしょう。
韓国語検定(TOPIK)3級合格したけど、その後レベルが上がらないのはなぜ?
TOPIK3級レベルに到達できたけど、「韓国語が伸びなくなった」「これからどう勉強していいか分からない」と、勉強を諦めてしまう方が多くみられます。
TOPIK3級に合格すれば、ハングルで何が書いてあるか読んで理解することができ、簡単な会話もできるようになるので、明確な学習目的がない限り満足してしまうからです。
入門から中級はテキストに沿った勉強で上達できますが、中級から上級は目的を持って、自分で何を学ぶか選択する必要があります。
「韓国ドラマを字幕なしで読む」など、勉強する目的や目標をもう一度確認してみると、やるべきことが見えてくるので、韓国語レベルも上がるでしょう。
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- 韓国人講師から本場の韓国語を学べる
- 会話形式で学んでいくので楽しみながら学べる
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韓国語学習を始める上で大事なのは「基礎をまずは身につけること」です。多くの人はこの基礎学習で挫折をしてしまったり、時間を掛けすぎて思うように習得できなかったりします。
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まとめ:韓国語検定(TOPIK)3級の対策をして試験を受けてみよう!
今回は、TOPIK3級難易度やレベル、必要な勉強時間を解説し、合格するための勉強法やおすすめのテキストを紹介しました。
TOPIK3級を目指している方なら基礎ができてるので、対策さえきちんとすれば、必ず合格点を狙えるはずです。また、3級を目指して勉強していたら、4級も合格できたという声をよく聞くので、試験勉強を頑張ればTOPIK4級の合格点を取れる可能性も十分にあります。
ぜひこの記事を参考に、TOPIK3級の対策をして自信を持って試験に臨んでみましょう!
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最後に、独学でもTOPIK対策は可能ですが「モチベーションが上がらない」「TOPIKの勉強の仕方が分からない」とお悩みの方は、プロの講師から学ぶのがおすすめ。
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そのほか、TOPIKに関する記事はこちら!