今回は韓国語学習でおすすめの参考書の活用方法について解説していきます。
近年、韓国ブームということもあり、韓国語に触れる機会も増え、韓国語に興味を持つ方が年々増えています。その影響で、書店には様々なレベルや学習目的に応じた韓国語の参考書が並ぶようになりました。
今は英語の参考書と同じくらい、韓国語の参考書が置いてありますよね。
反対に、たくさんありすぎて、参考書を活用して「韓国語の勉強を始めてみたい!」と思っても「どんな参考書を選んだら良いの?」「韓国語って何から勉強すればいいの?」と迷ってしまうでしょう。
そこでこの記事では、入門から上級まで様々な参考書を網羅した私が、参考書を使って韓国語が上達できるおすすめの活用方法について解説していきます。参考書を使う際に注意すべきポイントやおすすめの参考書も紹介しますので、ぜひ最後まで読んでみて下さいね
目次
韓国語学習でおすすめの参考書活用方法【勉強する順番】
ここからは参考書を効率良く活用するために、韓国語の勉強する順番を具体的に解説していきます。
特に初心者の方は参考書を活用して学習したいと思っても、「何から手を付けていいか」は悩みますよね?レベルも目的も異なる参考書の中から自分に合う参考書を選ぶのはなかなか難しいと思います。
ハングルが分からない初心者の方が、いきなり単語や文法の参考書を選んで購入しても全く理解できず、挫折の原因にもなるでしょう。
英語を勉強するにあたってもそうですが、「アルファベット」を理解せずに英語は理解できませんよね。韓国語も同様に、ハングルを理解してからでないと勉強は始められません。
語学学習はしっかり基礎から段階を踏んでいくことが大切です。
以下を参考に韓国語を勉強する順番を確認しながら上手に参考書を活用してみてくださいね。
- ステップ1.ハングルをマスターする
- ステップ2.発音を理解する
- ステップ3.単語・文法を覚える
- ステップ4.リスニング
- ステップ5.スピーキング
ステップ1.ハングルをマスターする
ステップ1は、「ハングルをマスターする」です。
韓国語の勉強を始めるにあたって、ハングルを覚えることは最重要事項です。
まず、韓国語学習者が一番最初に必ずすることはハングルの「母音」と「子音」を覚えることです。韓国語は母音と子音とパッチムによって構成されるため、これらの構造を把握してから勉強を始めてください。
これらは韓国語を理解するための基本的な知識で、間違った覚え方をしてしまうと今後の学習に影響するでしょう。
ハングルを書く練習ができる書き込み式の参考書やハングル一覧表の「反切表」が載っている参考書がおすすめ。
韓国語上級者の方もハングル文字をマスターすることは必ず乗り越えてきています。丁寧にインプットすることを心掛けてくださいね。
ステップ2.発音を理解する
ステップ2は、「発音を理解する」です。
ハングルの書き方、読み方、仕組みをマスターした次は、発音を理解しましょう。
日本語の母音は「あ・い・う・え・お」の5種類ですが、韓国語の母音は「ㅏ・ㅑ・ㅓ・ㅕ・ㅗ・ㅛ・ㅜ・ㅠ・ㅡ・ㅣ」の10種類。この10種類の発音を完璧にマスターすることが大切です。何回も聞いて、まずはこの母音の発音を理解することからです。
また、韓国語は基本母音の発音10種類に子音を組み合わせて発音しますが、合成母音や子音の平音、激音、濃音、その他多くの発音変化があります。
始めは日本語にはない聞きなれない発音や発音変化のルールに慣れるまで、時間がかかるかもしれません。
口の動かし方を意識した、発音が練習できる音声付きの参考書などを活用して練習することがおすすめ。
初心者の方がまずぶつかる「発音」ですが、ここを理解すれば、ハングルが読めるようになり、勉強の幅が一気に広がりますよ。
ステップ3.単語・文法を覚える
ステップ3は、「単語・文法を覚える」です。
ハングルが書けて、読めるようになったら、日常生活で使用頻度の高い日常会話でよく使う単語を覚えてみましょう。
韓国語は日本語と同様、中国から伝わった漢字語をもとに発音が作られたため、数多くの単語に触れていくと、共通する単語が多いことに気づくでしょう。(たとえば約束、記憶、家族、靴、道路などの単語の発音は日本語とほぼ同じ)馴染みがあり比較的覚えやすいものも多いです。
このように覚えやすい「漢字語」から学べる参考書やイラストで楽しく単語を覚える参考書もたくさんあるので、自分に合った参考書で勉強するのがおすすめ。
文法も最低限の「○○です」「○○ですか?」といった簡単な文法から始めてみてください。
いきなり難しい文法から始めてしまうと不規則活用や連体形などで混乱してしまいます。自己紹介やあいさつなどの簡単なフレーズや例文が多い参考書が良いでしょう。
また、語順に関しても、日本語と同じで基本的な語順が主語(S)+ 目的語(O)+ 述語(V)(英語はSVO型)なので、基本的な文法と単語を覚えたら、簡単に文章を組み立てることができるようになりますよ。
ステップ4.リスニング
ステップ4は「リスニング」です。
ある程度、単語と文法を覚えて自信がついた後は韓国語で会話や文章を聞いてみてください。
韓国語の発音は変化するものが多いので、書いてある文字と読み方が一致しないことがあります。
ハングルの文字だけ覚えても、「実際に聞き取りできない」ことがほとんど。ネイティブの音声付きの参考書でたくさん聞いて、韓国語に耳を慣らす練習をしてみると良いです。
繰り返し聞くことで、難しい発音変化の仕組みやルールも自然に身に付いていくでしょう。
最近ではCD付きの参考書ではなく、スマホからでダウンロードして聞けるものも増えているので、場所を選ばずどこでもリスニングの練習ができます。自分のニーズに合わせて音声付きの参考書を活用してみてくださいね。
ステップ5.スピーキング
ステップ5は、「スピーキング」です。
参考書での学習はスピーキングが最も難しい学習です。1人で口に出して練習するのはなかなかできませんよね。
しかし、言語の習得のためにはアウトプットがとても重要。
ある程度韓国語が身に付いた後は、文章を音読したり、実際に会話をしたり、アウトプットをすることで初めて自分のものになります。
そこで、スピーキングの練習にはシャドーイングができる参考書がおすすめ。
シャドーイングとは、ネイティブの発音音声を聞いたあとにすぐにそっくり同じように発音する学習方法のこと。
シャドーイングをすることによって、発音変化を覚えられるだけでなくイントネーションやリズム感も同時に鍛えられるとてもいい学習法です。
シャドーイングの参考書もたくさんあるので、ぜひチェックしてみてくださいね。
韓国語学習で参考書を使う際に注意すべきポイント
ここまで、韓国語学習の勉強する順番と参考書活用方法について詳しく解説してきました。
以下では、参考書を使う際に注意すべきポイントを3つ紹介していきます。
こちらも、ぜひ参考にしてみてくださいね。
- レベルに合うものか
- 何を学べるか
- 自分に合った学習法か
1.レベルに合うものか
一つ目は「レベルに合うものか」です。
先ほども言ったように、ハングルが分からない初心者が、いきなり単語や文法の参考書を選んで勉強を始めようと思っても何一つ理解できないでしょう。
始める前から、「韓国語は難しい」と感じてしまったり、挫折の原因にもなりかねません。
自分のレベルに合った参考書を購入するためにも、まずは自分が「どのくらい韓国語を理解してるか」を知ることが大切ですね。
2.何を学べるか
二つ目は「何を学べるか」です。
参考書によって、「書き込み式のドリル」「日常会話のフレーズ集」「単語帳」「検定対策」など特徴は様々。自分の韓国語を始めた目的をしっかりと明確にして、自分が特に学びたい内容のものを選んで使ってみてください。
会話を学びたいのに単語に特化した参考書を使っても会話力は上達できません。反対に、検定合格を目指しているのに会話フレーズ集で勉強しても全く検定対策にはなりません。
自分が学びたい内容の参考書を使って、勉強してみてくださいね。
3.自分に合った学習法か
三つ目は「自分に合った学習法か」です。
机に向かって書いて勉強した方が頭に残る人もいれば、リズムに乗りながら耳で聞いて勉強した方が覚えやすい人など、人によって覚えやすい学習法は違いますよね?
それによって使う参考書も変わってきます。
例えば、書いて覚える方が良い人は「書いて覚えるドリルや穴埋め式」の参考書が良いですし、耳から覚えたい人は「音声付きの参考書」を使うと良いでしょう。
このように自分が勉強しやすく、自分に合った学習法で参考書を選ぶと、効率良く勉強できますよね。
韓国語学習でおすすめの参考書【5選】
ここからは韓国語学習でおすすめの参考書をまとめて5つ紹介していきます。
それぞれ、内容や特徴を詳しく紹介していきますので、参考書選びに悩んだら以下を参考にしてみてくださいね。
- hime式 イラスト&書いて覚える韓国語文法ドリル
- ゼロからしっかり学べる!韓国語 文法トレーニング
- 目からウロコのハングル練習帳
- 本当によくわかる韓国語初級
- 1日たったの4ページ!やさしい基礎韓国語
では、順番に紹介していきます。
1.hime式 イラスト&書いて覚える韓国語文法ドリル
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「hime式イラスト&書いて覚える韓国語文法ドリル」は、「文字ばかりの本で韓国語学習を挫折してしまう人を一人でも救いたい!」をモットーにして作られたイラスト満載のドリル。
このテキストの特徴は、一度見たら忘れられない、インパクトがある、イラストが多くに盛り込まれていて勉強が得意でない方でも続けることができるように工夫されているところ。
初級で混乱しやすい表現、不規則活用を語呂合わせや漫画で分かりやすく解説しているので、記憶に残りやすいでしょう。
また、スマホで発音が確認できるので、正しい発音練習も可能。
この参考書はハングルが分からないと少し、難しく感じてしまう方もいるかもしれません。
まず、ハングルの基礎を理解した上で、この参考書で読み書きの練習をするとさらに効果的でしょう。
2.ゼロからしっかり学べる!韓国語 文法トレーニング
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「ゼロからしっかり学べる!韓国語 文法トレーニング」は、簡単なあいさつやフレーズを話せるようになった次のステップに進む人向けの韓国語文法の基礎からやや応用を学べる文法の練習に特化した参考書。
このテキストの特徴は、「基本フレーズ」「応用フレーズ」を通して文法を学び、さらに「パワーアップ問題」と少しずつレベルアップしていける構成になっていて、理解度を確認しながら韓国語の知識を身につけることができるところ。
また、音声CDもついており、学んだ文法を使った会話文を収録してあります。音声を繰り返し聞くことで、正しい発音の会話力も鍛えることができるでしょう。
穴埋め式の練習問題も多く、自分のレベルの確認や中級に進む前に初級の復習をしたい方におすすめの一冊です。
3.目からウロコのハングル練習帳
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「目からウロコのハングル練習帳」は、韓国語が全く分からない方のハングル入門、初心者を対象にした参考書。
このテキストの特徴は、韓国語の基本となるハングルの仕組みから、発音、簡単なフレーズをこれ一冊で理解できる内容になっていて、クイズやパズルのような練習問題が多く、ハングルに慣れていない方にも親しみやすく楽しく学べること。
勉強という堅苦しさがないので勉強が苦手な方も簡単にハングルを覚えることができるでしょう。
また、音声付きで発音練習ができる上、書いて練習できる部分も多いので、リスニング、ライティング両方の基礎をしっかり身に付けたい方におすすめの一冊です。
4.本当によくわかる韓国語初級
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「本当によくわかる韓国語初級」は、慶応大学の韓国語の授業の人気講師、高木丈也先生が書いた参考書。
このテキストの特徴は、韓国語の「土台」になる部分を初心者でも理解できるように「初級文法」の分からない点、あやふやな点を残さずにしっかり基礎作りができるような内容になっているところ。
全体の半分近くは「文字」と「発音」に重点をあてているので、韓国語学習者がつまずきやすい「発音変化」の法則をしっかり覚えられるのが良い点。
いろいろな参考書で勉強しても、韓国語が理解できず挫折を繰り返している方におすすめです。
比較的最近の参考書なので、例文には人気KPOPスターの名前などを使っていたり、QRコードを読めば、発音が聞けるので飽きずに勉強が進められますよ。
5. 1日たったの4ページ!やさしい基礎韓国語
「1日たったの4ページ!やさしい基礎韓国語」はYoutubeで大人気の「キソカン先生」による学習ノウハウをつめこんだ、ハングル入門の参考書。
このテキストの特徴は、中学と高校の現役国語教師でもある、日本人の先生ならではの文法用語解説で、日本人に理解しやすい内容で解説されているところ。また、1日4ページ勉強すれば、韓国語をしっかり身に付けられるように構成されていて、やる気や達成感にもつながります。
参考書だけでは心配な発音もカバーできるように、Youtubeの解説動画もついているのが嬉しい点。
これ一冊あれば韓国語の基礎をマスターでき、口コミも良いので、気になる方はチェックしてみて下さいね。
まとめ:韓国語を勉強する順番を参考に、参考書を活用してみよう!
今回は参考書を使って韓国語が上達できる活用方法と勉強の順番、記事後半では参考書を使う際に注意すべきポイントやおすすめの参考書を紹介しました。
冒頭にもお伝えしたように語学学習はしっかり基礎から段階を踏んでいくことが大切です。
韓国語の勉強の順番や、参考書を使う際に注意すべきポイントを意識して、上手に参考書を活用してみてください。
また、おすすめの参考書の中で気になったものもぜひチェックして、自分に合う参考書を見つけて韓国語学習を楽しんでくださいね!
また、参考書を使って韓国語のインプットをした後は、アウトプットするサイクルを作るのも大事。以下の記事ではオンライン韓国語教室を紹介しているので、興味があればチェックしてみましょう。
Korean Withでは韓国語の学習に役立つ記事を多数ご用意。気になる方は、下記もみてくださいね。