勉強をしてある程度韓国語がわかるようになってきたのにリスニングが難しくてドラマのセリフや曲の歌詞などは全然聞き取れない…と悩んでいる方も多いのではないでしょうか?
「聞き取れない原因は一体なんだろう?」「学習法が間違ってるのかな?」「どうしたらリスニングは上達できるの?」など、リスニングは読むことよりはるかに難しいと感じるケースも多いでしょう。
今回の記事では、そんな悩みを解決するために、実際、私の学習経験の中で培ったリスニングを効果的に伸ばすために必要な条件や学習法方法を詳しく解説していきます。
「K-POPの歌詞を聞き取りたい」「韓国ドラマや映画を字幕なしで見たい」「韓国人の会話を理解できるようになりたい」と思ってる方はぜひこの記事を参考にしてみて下さいね。きっとお悩み解決に役立つこと間違いなしです。
目次
韓国語のリスニングができない3つの理由
韓国語を長い間、勉強してきてもリスニングがうまくできないという人は多いです。リスニング力がなかなか伸びない原因はどうしてでしょうか。
そこでまずはリスニングがうまくできない理由を3つ、解説していきます。
- 知っている単語、文法の数が少ない
- 韓国語をカタカナで覚えている
- 正しい発音の仕方、変化や規則を理解していない
1.知っている単語、文法の数が少ない
ハングルは読めるようになったけど、韓国語が聞き取れないという方は、そもそも知っている単語や文法の数が圧倒的に少ないケースが挙げられます。
理由としてはリーディング・ライティングの勉強が足りないことが多いです。
韓国語に限ってではないですが、見て、読んで分からないものは聞き取れませんよね。
聞き取れるようにするには、ドラマや映画、K-POPを聞いて勉強する前に、まずは最低でも基本的な土台となる初級テキストの単語と文法はすべて丸暗記することがおすすめ。知ってる単語や文法の数を増やしてからでなければ、韓国語を聞き取ることは難しいでしょう。
2.韓国語をカタカナで覚えている
ハングルをカタカナ読みで覚えている方も多いのではないでしょうか?
残念ながら、韓国語を聞いてカタカナを思い浮かべてしまったとしたら、韓国語はほぼ聞き取ることはできないです。
韓国語の単語や文法を覚えるときはカタカナでルビを振ったり、日本語読みで一度覚えてしまうと、そのくせからなかなか抜け出すことができず、会話の中やドラマの場面で何度同じ単語が出てきても聞き取れません。
日本語の母音は「あ・い・う・え・お」の5種類ですが、韓国語の母音は「ㅏ・ㅑ・ㅓ・ㅕ・ㅗ・ㅛ・ㅜ・ㅠ・ㅡ・ㅣ」と10種類もあります。
このほかにも二重母音があったり、韓国語は日本語にない発音がとても多いのにも関わらず、カタカナに置き換えて勉強している日本人が多くいるのが現状。
例えば코피(鼻血)、 커피(コーヒー)これはカタカナ読みですと、両方「コピ」と読み、일본(日本)、일번(一番)これは両方「イルボン」と読みますが、意味は全然違いますよね?
このように、カタカナ読みの勉強方法を続けていてはネイティブの平音・濃音・激音、パッチムのㅇ、 ㄴ、 ㅁの発音の違いも覚えられません。そのうえ、発音変化・連音化した音についていけなくなります。
韓国語の発音を、日本語のカタカナで理解してるといつまでもネイティブの韓国語を聞き取ることは難しいでしょう。
3.正しい発音の仕方、変化や規則を理解していない
韓国語は、書いてある文字と実際の発音が異なる場合があったり、「連音化の規則」、「パッチムの後ろに来る母音によって発音変化する決まった法則」を覚えないと聞き取りができません。つまり、連音化、濃音化、激音化、鼻音化、流音化を理解しておく必要があるということ。
簡単な2つを例を挙げると
1つ目は「연락」。書いてある文字を見て発音すると「ヨンラク」ですが、実際の発音は「ヨルラク」になります。
2つ目は「음악」。書いてある文字を見て発音すると「ウムアク」ですが、発音は「ウマク」になります。
そのほかにも、同じ綴りの単語なのに発音が違うものもあります。
このように韓国語独特な発音の規則、法則を正しく理解できてない状態では、スクリプトと違うように聞こえたり、何を話しているのか全く理解できませんので、リスニング力アップは難しいと言えますね。
韓国語のリスニングを効果的に伸ばす3つの方法
ここからは、リスニングの学習で伸び悩んでる方に、私が実際に経験してきた効果的で確実にスキルアップできるおすすめの学習法を3つ解説していきます。
- 単語や文法をまず、勉強してしっかり定着させる
- カタカナで覚えず、韓国語で覚える
- 発音を声に出して練習する
それぞれ、ひとつずつ確認していきましょう
1.単語や文法をまず、勉強してしっかり定着させる
好きなドラマや映画、K-POPで勉強するとモチベーションアップになりますが、リスニング力を上達させたい目標があるなら、まず基本の初級テキストや自分のレベルに合ったテキストの単語や文法、例文を書いて、読んで覚えることから勉強を始めてください。
人にもよりますが、私がおすすめする学習法はやはりライティング(書くこと)から入って、次にスピーキング(話す)、そして最後にリスニング(聞く)という流れ。
習い始めの頃に、いきなりリスニングから始めてしまうと韓国語の発音に耳がついていけません。
つまり、韓国語の基本的知識と理解、経験がないとリスニングはできないのです。
ある程度、単語と文法を覚えて自信がついた後で、韓国ドラマを見たり、実際の会話を聞いてみてください。自分のリスニング力がアップしていることが確実に実感できるはずです。
最初の段階で意味は分からなくても大丈夫。韓国語を聞き始めて1~2ヶ月程経つと自然と耳が慣れ、今まで全く聞き取れなかった韓国語が、少しずつわかってくるという状態になっていきます。
様々な韓国語を聞いていると「スピード」や「発音」も話す人によって違うことに気づいたりできるので、単語、文法を覚えた後は、空いた時間などに韓国語を聞く時間を増やして韓国語に慣れることから始めましょう。
2.カタカナで覚えず、韓国語で覚える
次は、カタカナで覚えず、韓国語で覚えるということを意識するのがおすすめです。
例えば、日本語のオは一つの発音ですが、韓国語では、어(口を開けたオ)と오(口を狭めてオ)と2つの発音があります。
しかし、これをカタカナの「オ」で認識してると어、오どちらで発音してるのか韓国語の微妙な音の違いが聞き取れません。それに、2つの「オ」の違いをはっきり理解していないと全く違う単語で聞き取ってしまうということが起こります。
カタカナで学習するのは、初心者の始めは簡単で覚えやすいですが、リスニングに関しては、必ずのちに苦労することを覚えておいてください。
カタカナで発音を認識せず、韓国語は韓国語として聞き取る努力をしましょう。
3.発音を声に出して練習する
最後に韓国語を聞き取るために重要なポイントは発音練習を行うことです。
「リスニング力をアップしたいのになぜ発音練習?」と思う人もいるかもしれませんが、ここが重要なポイントなんです。
自分が韓国語を発音できないのに、韓国語を聞いても聞き取ることはできませんよね。
リスニング力をつけるためには、韓国語の音声をただひたすら聞き流しのように聞かず、自分の口で発音、音読練習をし何度も声に出して韓国語の音に慣れてください。それが結果的にリスニング力アップの近道になるでしょう。
発音に関してのアドバイスはもう「慣れる」しかありません。完璧になる必要はないですが、ある程度スラスラと読めるようになってから韓国語を聞くのが、基本だと思ってください。
まずは発音規則、変化のルールをしっかり学んだ後に、毎日コツコツ単語や文章を声に出して発音することをおすすめします。
これらの学習を繰り返していくうちに、韓国人が何を言っているか分かるようになりますよ!
韓国語のリスニングが学べるおすすめのアプリ【3選】
ここまでリスニングができない原因やおすすめ学習法をお伝えしてきましたが、どんな学習ツールや教材を使えば良いのか迷ってる方もいる方もいるかと思います。
そこで韓国語のリスニングを学べるおすすめアプリを3つ紹介。それぞれ詳しく特徴を説明しているので、自分の目的や学習スタイルに合ったアプリを見つけてみてくださいね。
- Duolingo-英語/韓国語などのリスニングや英単語の練習
- 単語で覚える韓国語 – ハングル勉強アプリ
- Eggbun – チャットで韓国語学習
1.Duolingo-英語/韓国語などのリスニングや英単語の練習
「Duolingo」は、5億人以上ものユーザー数を抱える、世界で一番人気の高い語学学習アプリです。
文法や発音についてのアドバイスも用意されていて、全ての問題に音声の読み上げ機能がついており本格的な韓国語をしっかり学ぶことができます。
問題はリスニングをして、答えていく形式になっているので、正しい発音で韓国語を聞き取りたい方にはぴったりです。
また、リスニングだけでなく、リーディング、スピーキングなどのコンテンツも充実していて、Duolingo1つで、様々な学習が可能。1回の学習時間も5分からと、自由に決められるので、自分の学習目的やライフスタイルに合わせて勉強できます。
さらに、イラストカードや単語の並べ替えなど、ゲーム形式で楽しみながら問題を解くことができるので、飽きずに毎日続けられるのも嬉しいところ。
Duolingoは有料版もありますが、無料版でも十分に学習可能です。興味のある方はまずは無料版から勉強してみてはいかがですか?
2.単語で覚える韓国語 – ハングル勉強アプリ
「単語で覚える韓国語 – ハングル勉強アプリ」は「単語が分かれば韓国語がわかる」をコンセプトに単語学習に特化した韓国語学習アプリです。
発音や例文をおさらいしながら 日常会話でよく使う単語1,600語を全100回のレッスンを通して学べるのがこのアプリの魅力。全ての単語にネイティブの発音がついているので、正しい発音で単語が覚えられると同時にリスニング力が自然とアップします。
さらに、発音つきの問題は順番に合格しないと先に進めないので、自分の弱点などを克服しながら学ぶことができますね。
問題のコースが終わると単語の復習ができ、どこまで覚えたかを確認できるので、しっかりと単語力が身につくでしょう。
全コンテンツが無料で使い放題なので、単語で発音練習、リスニング力を鍛えたい方にはおすすめのアプリです。
公式サイト:iPhone
※Androidの用意は現時点ではありません。
3.Eggbun – チャットで韓国語学習
Eggbunは世界で100万ダウンロードを誇る、Lannyという卵のかわいいキャラクターが発音も交えながらチャット形式で楽しく韓国語を学べるアプリ。
700種以上ものレッスンがあり、ハングルの基礎から応用まで細かく分かれているので自分のレベルや学びたいジャンルを選んで飽きずに楽しく勉強できます。ネイティブスピーカーの録音音声付きで正しい発音を聞くことができるので、効果的にリスニング力がアップできるでしょう。
日常会話や旅行などで使えるフレーズなども学習することができ、様々な韓国の情報も集められているので、韓国が好きな方や文化を学びたい方にもぴったりです。
Eggbunはアプリ自体の使用は無料ですが、有料会員もあります。興味のある方はまずは無料でぜひ、一度試してみるのもいいですね。
まとめ:アプリなどを活用して楽しく、効果的にリスニング力を鍛えよう!
今回はここまで韓国語のリスニングができない理由とリスニングを効果的に伸ばす学習方法、そしてリスニングが学べるおすすめアプリを紹介しました。
韓国語学習者なら、誰でもリスニングはつまづく道です。私自身も、リスニングで伸び悩む時期はありました。しかし、基本を忘れず、コツコツ楽しみながら韓国語学習を続けていけばいつか必ず聞き取れる日が来るので楽しみながら日々学んで行きましょう。
今回の記事をぜひ参考に学習アプリなども活用しながら、自分に合った学習法を見つけていってくださいね。
その他、Korean Withでは韓国語学習に関する記事を多数ご用意しているので、ぜひ参考にしてみてください。
オンラインで韓国語レッスンを受講される方も増えています!以下の記事で詳しくまとめているので興味がある方はチェックしてみてください!
韓国語学習に悩んでいる方は以下の記事が参考になります!