今回は韓国語を独学で学びたい方に向けた、おすすめの勉強の仕方を紹介していきます。
近年、韓国ブームということもあり、韓国語に触れる機会も増え、韓国語に興味のある方は年々増えていますね。
私が勉強を始めた12年以上前に比べ、韓国語学習者はなんと3倍以上に増えました。
そんな中、「K-POPアイドルが言っていることを理解したい」、「韓国ドラマを字幕なしで見たい」という理由で、独学で韓国語を勉強を始める人も意外と多いです。
しかし、いざ独学で勉強してみようと思っても「韓国語って何から勉強すればいいの?」
「独学でも韓国語が理解できるようになるの?」など、これから独学で勉強を始めてみようと思ってる方は気になることもあるでしょう。
そこで、この記事では様々な学習法を網羅した私が、独学で韓国語を上達させるおすすめの勉強の仕方について解説していきます。また、記事後半では韓国語の独学で役立つおすすめのツールも紹介しますので、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
目次
韓国語は独学で勉強しても上達する【理由を解説】
まず、独学するにあたって、「韓国語は独学で勉強しても上達するの?」と疑問を持つ方も多いのではないでしょうか?
確かに、独学は全て自分次第なので、勉強のモチベーションが下がってしまったり、途中で挫折してしまうことも多いのが現状。私自身も独学経験者なので、何度もそのような経験はありました。
しかし、「韓国語を勉強してどうなりたいか」という明確な目的や目標を持って、自分のペースでコツコツ、正しい方法で勉強すれば、必ず韓国語は上達するでしょう。
ここからは独学で上達できる理由を具体的に解説していきますね。
- 自分の目的に合った勉強を進めていくことができる
- もっとも効率のいい勉強を選択することができる
- 身近に気軽に学べるツールがある
順番に見ていきましょう。
1.自分の目的に合った勉強を進めていくことができる
独学で勉強しても上達できる一つ目の理由は、自分の目的に合った勉強を進めていくことができるから。
韓国語を勉強する目的や学びたい内容は、人それぞれ違いますよね?「好きな韓国アイドルが言ってることを分かるようになりたい」「ドラマを字幕なしで見たい」「TOPIKで高級に合格して、韓国企業に就職したい」など様々です。
韓国語教室で学ぶ場合は、基礎からしっかり学べますし、先生から直接教えてもらえたりとたくさんのメリットがありますが、ほとんどの教室では教科書が決められています。また、ほかの生徒さんと授業を進めていくので、授業の流れや内容は自分で決められません。
しかし、独学の場合、自分の目的に合った教科書や学習ツールで納得のいくところまで勉強を進めることができます。
自分の勉強したい内容、お気に入りの教科書ならモチベーションも上がり、学習が楽しくなるので、結果的に韓国語も上達するでしょう。
2.もっとも効率のいい勉強を選択することができる
二つ目は、もっとも効率のいい勉強を選択することができるから。
韓国語は初心者から勉強を始める場合、学習書に沿っての学習や韓国語教室だとハングルを身に付け、発音の仕組みを理解、単語、文法、不規則活用…と勉強するステップは大体、決まっています。
韓国語学習を続けていくにあたっては、すごく重要な基礎知識なので、身につけておいた方がもちろん良いでしょう。
しかし、例えば「好きなアイドルの会話を聞き取れるようになりたい」「字幕なしでドラマを見たい」という目的で韓国語を始めた方の場合、学習書通りに勉強を進めても、聞き取れるようになるのは、相当な時間がかかります。
また、SNSで使うような略語やスラングは学習書には載っていないので独学でないと覚えることはできません。
教科書通りの決められたステップの勉強ではなく、独学なら自分の目的に応じて、重点的に勉強したいものを選択することができるので、効率よく勉強することができますね。
3.身近に気軽に学べるツールがある
三つ目は、身近に気軽に学べるツールがあるから。
今は、テキストも進化していますし、気軽に学べるデジタルツールが本当に多いですよね。
しかも無料で学べるものもあり、韓国語がさらに身近に感じられ、勉強に手を付けやすいのが魅力。スマホ一つで、初心者から上級者まで自分が知りたい単語やフレーズをすぐに検索できますし、音声機能も発達してます。
身近で多くの韓国語に触れることができ、忙しい人もわざわざ韓国語教室に通うことなくスキマ時間を有効に活用して勉強ができますよね。
気軽に楽しく勉強できれば、結果的に独学でも韓国語が上達するでしょう。
韓国語学習でおすすめの勉強の仕方
ここまで独学で上達できる理由を解説してきました。
先ほどお伝えしたように、独学でも学習効果を得ることはできますが、始めの基礎を間違って理解してしまうとのちに苦労することになります。
そこで、ここからは独学でも韓国語が身に付く、おすすめの勉強の仕方を紹介していきます。
韓国語は、基礎が一番重要になります。独学で勉強したい方でどのように勉強すればいいかお悩みの方は、ぜひ以下を参考にしてみてくださいね。
- ハングルをマスターする
- 発音を理解する
- あいさつ・基本フレーズを覚える
- 単語・文法を覚える
- 不規則活用を練習する
順番に解説していきます。
1.ハングルをマスターする
まずは、「ハングルをマスターする」ことです。
韓国語の勉強を始めるにあたって、ハングルの暗記は最重要事項です。
目的と目標を設定した後に韓国語の学習を始めるわけですが、まず一番最初に必ずハングルの「母音」と「子音」と発音を覚えましょう。韓国語は母音と子音とパッチムによって構成されるため、これらの構造を把握してから勉強することをおすすめします。
これらは韓国語を理解するための基本的な知識となるため、丁寧にインプットすることが大切。
日本語は「あいうえお」、英語は「アルファベット」を覚えるのと同様、基礎のハングルは丸暗記してください。
ハングルの基礎ができていなければ今後の応用や、よりレベルの高い韓国語を理解することはできないでしょう。
韓国語で「시작이 반이다」「始めが半分だ」(直訳:始めたら半分達成したのと同じ)ということわざがありますが、まさに韓国語のハングルの読み方と発音さえ覚えてしまえば、だいぶ韓国語マスターに近づきますよ。
2.発音を理解する
次に「発音を理解する」ことです。
ハングルの書き方を理解したら次は、発音を理解しましょう。
韓国語は基本母音の発音10種類に子音を組み合わせて発音しますが、合成母音や子音の平音、激音、濃音、その他多くの発音変化があります。
始めは日本語にはない発音や発音変化のルールに慣れるまで、時間がかかるかもしれません。
しかし、発音を間違って覚えていたり、日本語にはない発音なのに、カタカナに置き換えて覚えてしまうと、長い文章になった時やネイティブの早いスピードで聞き取ることはできないでしょう。
初心者の方が、まずぶつかる「発音」ですが、ここを乗り越えれば、韓国語の理解が深まり、より一層勉強が楽しくなるはずですよ。
3.あいさつ・基本フレーズを覚える
続いて「あいさつ・基本フレーズを覚える」ことです。
単語、文法を考えるより、使用頻度の高いあいさつやよく聞くフレーズを丸ごと覚えてしまいましょう。
韓国語のあいさつやフレーズは日本語に直訳すると、意味がおかしくなる場合が多くあります。
例えば、ほとんどの方が知っている「안녕하세요」アンニョンハセヨ(こんにちは)ですが、これは直訳すると「安寧でいらっしゃいますか?」なんです。他にも「잘 먹었습니다」チャルモゴッスムニダ(ごちそうさまでした)ですが直訳は「よく食べました」なります。
このように日本語で考えて直訳したり、翻訳機にかけると意味がおかしい場合があるので
単語を一個ずつ辞書で調べるのではなく一つのフレーズとしてどんどん暗記しましょう。
また、お気に入りのドラマや曲の歌詞などの頻出フレーズも丸ごと覚えてみるのもおすすです。
4.単語・文法を覚える
続いて、「単語・文法を覚える」ことです。
まず、日常生活で使用頻度の高い名詞、動詞、形容詞の単語をたくさん出して書いてみて下さい。
例えば、名詞なら「저」(私)「친구」(友達)「가족」(家族)「학교」(学校)「영화」(映画)「밥」(ご飯)「한국어」(韓国語)など。 動詞なら「가다」(行く)「보다」(見る)「먹다」(食べる)。形容詞なら「재미있다」(面白い)「어렵다」(難しい)など。
始めのうちは単語だけ書くことでも、十分勉強になりますが、慣れてきたら単語だけでなく、例文も一緒に書いてセットで覚えることがポイントです。
例をあげると、학교에 가다 (学校に行く)、영화를 보다(映画を見る)、밥을 먹다(ご飯を食べる)、한국어는 어렵다(韓国語は難しい)。このように名詞+動詞、形容詞をセットで覚えるとさらに効率よく覚えることができます。
セットである程度覚えられたら、敬語にしてみたり文型を変えて練習してみると良いです。
単語と文法を暗記しておけば、今後レベルが上がった時でも応用して使えるようになります。
5.不規則活用を練習する
最後に「不規則活用の練習する」ことです。
この不規則活用の理解は初級から中級に行くまでにはマスターしておきたいところ。
不規則活用は全部で「ㅂ、ㄷ、ㅎ、ㅅ、ㄹ、르、으」の7つ。様々なパターンがあるので、韓国語学習者の方ならほとんどの方が最初は混乱すると思います。
正直、私は学習歴も長く、韓国語を使った仕事をしていますが、たまに「あれ?この変化で良いんだっけ…」と思うことも未だにあります。
学習書や、アプリなどでも不規則活用は丁寧に解説されてますので、しっかり覚えることが重要。
不規則活用は慣れるまで時間がかかるとは思いますが、たくさん練習していけば自然に慣れていくので頭で考えなくても、使えるようになりますよ。
韓国語学習で勉強の仕方でおすすめのツール
ここからは独学でおすすめの学習ツールを3つ紹介していきます。
最近はいろいろなツールがあって迷ってしまいますよね?その上クオリティーが高いものばかりです。
以下のおすすめツールを参考にして、自分の目的やライフスタイルに合ったツールで勉強を楽しんでくださいね!
- 参考書を使う
- アプリを使う
- サイトを使う
1.参考書を使う
一つ目は「参考書を使う」です。
書店に行くと読み書きができるものから、単語に特化したもの、音声付きのものなど韓国語入門から上級者向けまで様々な参考書が並んでいます。
たくさんの種類があるので、自分の目的に合ったものを選んで勉強することができるのが良いですよね。
参考書を活用する学習は、学習の進行度が目に見えるのでモチベーションが上がりますし、デジタルツールでの学習に比べて、ノートとペンを使って手書きでの勉強は、脳に記憶しやすく学習効果があると言われているんです。
自分のレベルと目的に合った参考書を選んで勉強すれば良い効果が期待できるでしょう。
おすすめの参考書をまとめた記事はこちら!
2.アプリを使う
二つ目は「アプリを使う」です。
韓国語学習アプリを検索すると、迷ってしまうくらい数多くの学習アプリがあります。
アプリでの学習は何より手軽で始めやすいのが魅力。ネイティブの音声が聞けて、本格的な韓国語の発音を聞くことができたり、ゲーム形式で楽しみながら問題を解くことができるものも多く、飽きずに毎日続けられます。
また、無料でも十分に学ぶことができるので、色々なアプリを試してみるのもおすすめ。
自分が勉強したい内容のアプリで、楽しみながら継続して勉強できるでしょう。
おすすめの学習アプリをまとめた記事はこちら!
3.サイトを使う
三つ目は「サイトを使う」です。
分からない単語を一つ検索するだけでも、たくさんのサイトが出てきますよね。
通勤、通学時間の移動時間や家でのスキマ時間などにスマホ、PCですぐに調べることができるのでおすすめの学習法といえます。しかも無料で使えて、本当に便利です。
韓国語学習に活用できるサイトは、韓国語初心者から中級者、上級者向きのサイトまで様々。
自分の韓国語レベルに合わせていろいろ検索してみてくださいね。
韓国語学習におすすめのサイトをまとめた記事はこちら!
まとめ:おすすめの勉強の仕方やツールを活用して独学で韓国語を上達させよう!
今回は独学でも韓国語が上達できる理由とおすすめの勉強の仕方の解説、記事後半では韓国語の独学で役立つおすすめのツールを紹介しました。
独学だと「学習効果は得られるのか」と不安に思う方も多くみられますが、自分の学習目的や目標をしっかり持って取り組めば、必ず韓国語は上達します。
語学学習に大切なのは楽しく続けることです。
この記事を参考に、様々なツールを活用しながら、自分に合った勉強の仕方を見つけてみてくださいね!
また、独学で韓国語勉強をしながら、オンライン教室などでアウトプットするのも大事。以下の記事ではオンラインでおすすめの韓国語教室を紹介しているので、興味があればチェックしてみましょう。
Korean Withでは他にも、韓国語学習に役立つ記事を数多く用意しています。気になる方はこちらもぜひチェックしてみてください。