今回は、韓国語の基本母音について徹底解説をしていきます。
韓国語を勉強し始めたら、まず先に「ハングルの基本母音を覚えること」が大切です。
初心者向けの韓国語の教科書やテキストの大半は、ハングルの母音の練習からスタートします。
ハングルの母音が分からなければ、次のステップに進めないと言い切れるほど、母音を覚えることは非常に重要です。
韓国語学習では、基本がしっかり身に付いていないと発音を間違って覚えてしまったり、勉強を進めて行く上で、理解できないことが増えてしまったりするため、挫折の原因にもなりかねません。
私は長年、韓国語に携わってきていますが、母音の基本をしっかりやってきて本当に良かったなとつくづく感じてます。
そこでこの記事では、韓国語の基本母音を徹底的に解説し、覚えるための方法を紹介。これから韓国語を始める方やどうやって韓国語を勉強するのか悩んでいる方は、必ず母音を覚えることから始めてくださいね。
ぜひ、この記事を最後まで読んで、韓国語の母音を完全マスターしましょう!
韓国語の基本母音とは?
ここからは、韓国語の基本母音はどのようなものか解説していきます。
まず、ハングルの仕組みから説明しますね。
最初に韓国語のハングル文字を見ると暗号のように見えますが、実はハングル文字は母音と子音とパッチムによって構成されています。
大きく分けると「子音+母音」、「子音+母音+子音(パッチム)」の2パターンの組み合わせで文字が成り立っています。
韓国語の基本母音は右側や下につき、「ㅏ・ㅑ・ㅓ・ㅕ・ㅗ・ㅛ・ㅜ・ㅠ・ㅡ・ㅣ」の10種類です。その形は縦棒(ㅣ)と横棒(ㅡ)を基本にして、その左右または上下に短い線が1本か2本ついているものです。そして、この左側や上に「ㄱ・ㄴ・ㄷ・ㄹ・ㅂ・ㅅ・ㅇ・ㅈ・ㅎ」のような子音がついてハングルの発音をします。
母音はハングルの骨のようなものといえるので、母音を理解しないとハングルは発音できません。
日本語でもまずはひらがなの母音の「あいうえお」から覚えるのと同様に、韓国語の基本母音「ㅏ・ㅑ・ㅓ・ㅕ・ㅗ・ㅛ・ㅜ・ㅠ・ㅡ・ㅣ」(カタカナ表記ではア・ヤ・オ・ヨ・オ・ヨ・ウ・ユ・ウ・イ)を理解することが、ハングルを理解する上で非常に重要です。
日本語は母音は5個に対して韓国語の基本母音は10個あるので、「覚えるのが大変!」と思うかもしれませんが、この10個を覚えないと先に進めませんので、韓国語の基本母音は丁寧にインプットすることを心がけてくださいね。
韓国語の基本母音まとめ【全10種類】
ここでは、韓国語の基本母音10種類を解説します。発音の仕方も参考に、声に出して練習しましょう。
- ㅏ( ア a )大きく口を開けて音を出す。
- ㅑ (ヤ ya )「ア」の口の大きさで「ヤ」と音を出す。
- ㅓ (オ eo) 「ア」の口の大きさより、少し小さく開けて下あごを引くように喉の奥から音を出す。
- ㅕ (ヨ yeo) 口を開けて音を出す。
- ㅗ (オ o) 口をすぼめるように、音を出す。
- ㅛ (ヨ yo) 口をすぼめるように、音を出す。
- ㅜ (ウ u) 口をとがらせて、音を出す。
- ㅠ (ユ yu )口をとがらせて、音を出す。
- ㅡ (ウ eu) 口を横に引いて、音を出す。
- ㅣ (イ i )口を横に引いて、音を出す。
覚えやすいポイントは3つ
- ㅑ(ヤ)、ㅕ(ヨ)、ㅛ(ヨ)、ㅠ(ユ)のように縦棒や横棒に2本付いている母音
は【y】音が添加されていると考える。 - 左右に出ているㅏ(ア)、ㅑ(ヤ)、ㅓ(オ)、ㅕ(ヨ)は口を開いて発音
- 上下に出ているㅗ(オ)、ㅛ(ヨ)、ㅜ(ウ)、ㅠ(ユ)は口をすぼめて発音
この3つのポイントを頭に入れておくと覚えやすいですよ。
まず、この10種類を覚えて、発音を完璧にマスターすることが大切です。この母音の発音をたくさん練習してください。
上記のカタカナを見ると、어・오が「オ」、여・요が「ヨ」、우・으が「ウ」と2つずつカタカナ表記でありますよね?
実は日本語だとオ、ヨ、ウは1つしか発音できませんが、韓国語には2つの発音があります。このように、韓国語には日本語にはない発音があるので、最初は違いも分からず、難しく感じるかもしれません。
しかし、発音の仕方を見て、口の動きを意識し、声に出しているうちに発音が違うことが分かってくるでしょう。
韓国の人は、日本人にはなかなか聞き取れない어・오が「オ」、여・요が「ヨ」、우・으が「ウ」の違いを自然に聞き分けています。
正しい発音をマスターするためにはこの2種類をとにかく練習して違いを聞き取れるようになってくださいね。
この10種類を理解することで、韓国語の勉強のスタートが切れますよ!
韓国語の基本母音を覚える方法
ここまで、基本母音10個とその発音の仕方を解説しました。
生まれてから日本語を話してきた私たちにとっては、今まで発音したことがない어・오の「オ」、여・요の「ヨ」、우・으の「ウ」の違いに最初は戸惑うかもしれません。瞬時に聞き取れるようになるまでには、時間がかかるでしょう。
しかし、安心してください!
正しい方法で練習して、母音の発音に慣れることで必ず聞き取れるようになりますし、ハングルも正しい発音で、読めるようになります。
以下で具体的に基本母音を覚える方法を紹介していきますので、ぜひ参考にして韓国語の母音をマスターしてくださいね!
- 声に出して読む
- 何度も聞く
- 丸暗記する
1.声に出して読む
一つ目は、声に出して読むことです。
先ほど紹介した、母音の発音の仕方を参考に何度も声に出して読んでみて下さい。
その際に、口の開き方なども意識して大きな声で練習することが大切です。
しかし、最初は基本母音「ㅏ・ㅑ・ㅓ・ㅕ・ㅗ・ㅛ・ㅜ・ㅠ・ㅡ・ㅣ」の10種類を覚えることで精いっぱいになるはずです。
そこで、最初は「ア・ヤ・オ・ヨ・オ・ヨ・ウ・ユ・ウ・イ」とカタカナで覚えることから始めても良いでしょう。
この10種類を呪文のように何度も繰り返して覚えたあとに、発音の仕方を意識しながら声に出す練習に入ると、より効率的に覚えられますよ。
初心者向けの学習本には、母音の発音の仕方が練習できる音声付きのものが多いです。発音音声を聞いたあとに、そっくり同じように発音する練習をしてみましょう。
繰り返し声に出していると、母音の形と発音の仕方ががしっかり覚えられますよ。
2.何度も聞く
二つ目は、何度も聞くことです。
声に出して読む練習と同様に、何度も聞くことで、発音の違いに気づけるようになっていきます。
어・오「オ」、여・요「ヨ」、우・으「ウ」の違いは文字で見たり、説明されても実際に聞かないと違いは分かりませんよね。
正直、始めのうちは耳が韓国語に慣れてないので、「何がどう違うのかわからない」「同じにしか聞こえない」と思う方もいるでしょう。
しかし、先ほどもお伝えしたようにネイティブは発音の違いを瞬時に聞き分けています。耳が韓国語に慣れているから聞き分けられるのです。したがって、何度も聞いて耳を韓国語に慣らす必要があります。何度も発音を聞いて、まずは耳を慣らしましょう。
繰り返していくうちに、少しずつ発音の微妙な違いに気づけるはずです。違いを発見するのを楽しみながら何度も聞いてみてくださいね。
3.丸暗記する
三つ目は、丸暗記することです。
丸暗記と聞くと「ちょっと大変そう…」と思う方もいらっしゃると思います。しかし、これから韓国語を勉強していくうえで、母音を覚えることは必須です。
日本語は「あいうえお」、英語は「アルファベット」、韓国語は「ハングル」を覚えないと前に進むことはできません。また、ハングルの勉強の中でも「基本母音」を覚えないと、ハングル文字さえ理解が難しくなります。
厳しいかもしれませんが、韓国語を勉強するなら基本母音は丸暗記してください。そうすることで今後の合成母音を覚える際もすぐに理解できるようになります。
基本母音10種類が韓国語のスタートラインです。上記の「韓国語の基本母音まとめ」を参考に丸暗記しましょう。
まとめ:基本母音を理解してから韓国語学習を始めましょう!
今回は韓国語の基本母音を徹底的に解説し、基本母音を覚えるための方法を紹介しました。
韓国語は日本人には学習しやすいと言われていますが、日本語にはない発音もあるので、慣れる練習が必要です。
この基本母音の発音は韓国語を学習するにあたっての「土台」になるので、しっかり、丁寧に覚えることが非常に重要になります。
母音をしっかり身に付けてから学習を進めて行くと、正しい発音ができるようになるので、リスニングの上達も早まるはずです。
また、母音は様々な文型(아/어요体など)にも関わってきます。
基本母音は10種類だけです。ここを完璧にマスターしましょう。そうすれば、ハングルが理解できるので、韓国語学習がさらに楽しくなってきますよ!
ぜひ、この記事を参考に基本母音を練習してみてくださいね。
母音を覚え、ある程度基礎ができるようになったら、アウトプットすることも大切です。アウトプットする際は、オンラインレッスンが効果的ですよ。無料体験時に韓国語の覚え方のアドバイスをくれる教室もあるのでまずは試しに受講してみましょう!
その他、Korean Withでは、韓国語学習に役立つ記事を多数用意しています。こちらも併せてチェックし効果的に学習を進めていきましょう。