韓国語を調べたり、周りから韓国語について聞くと、「韓国語は日本人が習得するのは簡単!」そういった言葉をよく聞くことはありませんか?
実は、韓国語と日本語はとてもよく似ている言葉で、同じような単語、発音がたくさんあるのです。日本人からすれば、確かに韓国語は習得しやすいのかもしれませんね。
今回はどうして日本人にとって韓国語の難易度が低い理由や、似ているからこそ難易度が上がってしまうところなどを詳しく解説しています。
韓国語の難易度が知りたい方や、韓国語を学んでいる方、日本人が韓国語を習得するときに気を付けたいことを知りたい方は必見ですよ!
目次
【実は簡単!】韓国語は日本人にとって難易度が低い理由
韓国語が日本人にとって習得しやすい、難易度が低めと言われる理由は主に次の3つになります。
- 語順が似ている
- 単語が同じ漢字から来ている
- 似ている発音が多いからこそ覚えやすい
こうしてみると、「確かに覚えやすそう」と思いますよね。では、それぞれひとつずつ詳しく確認してみましょう。
難易度が低い理由①語順が似ている
韓国語は語順が日本語と同じです。
例えば、日本語では次の通りで1文が成り立ちます。
- 主語+述語+形容詞
- 主語+述語+動詞
書き言葉でも話し言葉でも、必ずといって良いほどあげた通りの語順になりますよね。
韓国語も同じ通りの語順で1文が成り立つのです。実際に韓国語で見てみましょう。
「는」は、日本語で「は」にあたるものであり、述語です。「을(原形:를)」も述語であり、日本語に訳すと「を」に当たります。
つまり、日本語の文章と全く同じ文章を作っても語順が日本語と同じ流れになるのです。
また、「をしています」という文章を少し崩した内容でも、同じ語順になるのでこちらも確認してみましょう。
先ほどの文章に比べると少し簡単な短い1文になりましたね。
述語は「는」のみとなりますが、こういった内容ももちろん伝わる内容です。よく自分自身の意見を伝えるときに使うような表現になりますし、「를」を省いた表現も韓国ではよく使うのです。
また、少し崩した内容では、나を使います。저も私ですが、こちらよりは普段使いという形になるので、そういったところでは、日本語と少し違う点といえますね。
難易度が低い理由②単語が同じ漢字から来ている
こちらは既に知っている方も多いのではないでしょうか。
韓国語と日本語は同じ漢字から来ている単語も多く、日本語を理解していれば韓国語の漢字語は簡単に覚えられてしまうのです。
例えば、次の単語をみてみましょう。
약속 | 約束 |
---|---|
가족 | 家族 |
他にも単語はありますが、特にあげた2単語は具体的な例としてもよく取り扱われています。意味もそのまま同じものなので、約束、家族を用いた文章はすぐ作れるようになりますよね。
また、こちらは日本語の漢字と組み合わせ方が全く同じタイプの韓国語です。
입국 | 入国 |
---|---|
일본 | 日本 |
화장 | 化粧 |
화장실 | 化粧室(お手洗い) |
「입」は韓国語で、「入る」などに使われる言葉なので、「입국」は「入国」となり「입구」は「入口」となります。また初級の韓国語でよく習う漢字語が「화장실」です。この単語は「トイレやお手洗い」を表現するものですが、直訳すると「化粧室」となります。
日本ではよくお手洗いのことを「化粧室」と表現するので、英語などの他言語に比べるとかなり日本語と同じ使われ方をしているのがわかりますよね。
つまり、韓国語の漢字語は日本語を知っている人から見れば読み方さえわかればすぐに話せるようになる、使えるようになるのです。
難易度が低い理由③似ている発音が多いからこそ覚えやすい
韓国語は、日本語に似ている発音が多いからこそ覚えやすいと言われています。
記述にもあるように、漢字語は日本語の組み合わせとほぼ同じことが多いのですが、中でも「家族」や「約束」は発音も似ているため耳慣れは早いでしょう。
似ているからこそ、難しく考える必要なく、だからこそ、日本語を知っている人からすると、韓国語は学びやすいともいわれているのです。
日本語と似ている韓国語は30個
日本語と似ている単語は約30個あることを知っていますか?具体的にまとめてみたのでチェックしてみましょう!
- キリン 기린
- 料理 요리
- 昆虫 곤충
- ぶどう 포도
- 調味料 조미료
- 飲料 음료
- 炭酸 탄산
- かばん 가방
- 靴 구두
- 家具 가구
- 洗濯機 세탁기
- エアコン 에어컨
- 野球 야구
- 家族 가족
- 歌手 가수
- 汽車 기차
- 高速道路 고속도로
- 到着 도착
- 住所 주소
- 都市 도시
- 無料 무료
- 有料 유료
- 中間 중간
- 約束 약속
- 注意 간단
- 満足 만족
- 水曜日 수요일
- 木曜日 목요일
- 土曜日 도요일
これらは日本語と同じ読み方の韓国語です。こうして見ると韓国語も日本語も似ているのがわかりますよね。
ただ、パッチムの扱い方には要注意です。家族は約束、満足など最後の発音である「く」までは発音することがありません。家族であれば「かじょ」約束であれば「やくそ」となり、最後まで発音しないので、そこは気を付けましょう。
【似ているのになんで難しい?】日本人が韓国語習得につまづくポイント
韓国語の難易度が低い理由について解説してきましたが、他にも、日本人が韓国語習得において難しいとされるところは2つもあります。
- 似ているからこそ発音が難しい
- 文法と語句の組み合わせが難しい
日本語と韓国語は似ているのに、なぜ発音も文法も難しく考えてしまうのでしょうか。
ひとつずつ解説しましょう。
似ているからこそ発音が難しい!
韓国語には日本語と似ている部分がたくさんありますが、唯一違う部分は「パッチムがある」という部分です。
パッチムは日本語にはない発音であり、使い方も少し変わってきます。先述にもあるようにおなじ読み方、おなじ形の字であっても異なる読み方をする必要があるので、そういった点では難しいといえるのでしょう。
また、ㄴ(nm)がつく場合やㅇ(n)などハングルの使い分けも日本語にはない部分です。
この使い分けは子音によるものですが、日本語の発音に置き換えることが難しく実際の韓国語の発音とも少し変わってきますね。
次の単語を見てみましょう。
この単語は先生を指しますが、日本語にはない発音なので、カタカナのまま発音をしてもネイティブの発音にはなりません。外国人の韓国語になってしまうのです。
特徴をつかむのが難しい!となった場合は、「本能寺」と言ってみて下さい。「선생님」は「本能寺」の読み方と少し似ています。
「님」の発音に関しては、「nim」というような発音をすることによって、より自然な発音になるので試してみて下さいね。
文法と語句の組み合わせ方が難しい!
こちらも日本語にはない部分のお話です。
韓国語にはパッチムの有無によって述語の組み合わせが変わってきます。
- パッチムがある場合 이を使用 →선생님이 말하셨다
- パッチムがない場合 가を使用 →친구가 말했다
こうしてみるとどちらも「が」であるのに、少し文章の成り立ちが変わっていることがわかりますよね。日本語がわかる人たちが、韓国語の使い分けが難しいと感じるポイントのひとつなのです。
他にも敬語や丁寧語、パンマルといわれる砕けた言葉の使い分けも韓国語には必要です。
パンマル | 잘자(おやすみ) |
---|---|
敬語 | 잘자요(おやすみなさい) |
丁寧語(尊敬語) | 주무세요(目上の人に対するおやすみなさい) |
このように同じ意味をもつ言葉でもここまで使いわけとなると少し難しく感じてしまいますよね。
では、どういったときにそれぞれを使い分ければ良いのでしょうか。
パンマルは友達や自分自身よりも年齢が下の人によく使われる表現です。
敬語は初めて会う人にも使える言葉でもありつつ、目上の人にも使えるものなので、最も使い勝手の良い言葉といえます。
丁寧語、尊敬語は目上の人(家族や祖父母など)に使われる言葉になるので、覚えておく必要や注意が必要なのです。
こうして考えてみると文法が同じ成り立ちではあっても使い分け、組み合わせを考えると少し混乱してしまいませんか?
まとめ
韓国語は日本人にとって比較的簡単なものではあっても、難しく感じてしまうところもある言語です。
もちろん日本語に似ているところもあるので、それだけ簡単に学び始めることはできるのですが、奥深く知っていくと、「日本語を知っている」からこそつまづいてしまう部分がでてくるのです。
そういった「つまづきポイント」につまづかないようにするためにはカタカナで韓国語を学ぶのではなく、英語などで読み方がふられている教材を選ぶことや、なるべくネイティブスピーカーに忠実な発音を学ぶことです。
これから韓国語を学ぶ方は参考にしてみて下さいね。また効率よく韓国語を勉強したいと考えている方は、オンラインで学べる教室の利用もおすすめ!是非利用をしてみてくださいね!
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